2010/7/21

ロシア

サハリンエナジー、09年は大幅黒字

この記事の要約

ロシア・サハリン沖の資源開発プロジェクト「サハリン2」の事業会社サハリンエナジーは2009年、5億8,200万米ドルの最終利益を計上したもようだ。ブルームバーグが16日、同社の投資家向け報告書を入手して伝えた。液化天然ガ […]

ロシア・サハリン沖の資源開発プロジェクト「サハリン2」の事業会社サハリンエナジーは2009年、5億8,200万米ドルの最終利益を計上したもようだ。ブルームバーグが16日、同社の投資家向け報告書を入手して伝えた。液化天然ガス(LNG)の輸出開始が遅れた影響で同社は8億7,000万ドルの赤字を見込んでいたが、その後の輸出が予想を上回るペースで進み、一転して大幅な黒字となった。

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売上高は36億ドル。前年比など、決算の詳細は明らかにされていない。

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サハリンエナジーは2008年下半期に予定していたLNGの輸出開始がずれ込み、この遅延の補償として顧客に一定量を無償で供給した。一方で、LNGの輸出量は47%、原油は11%それぞれ目標を上回るなど好調。操業コストも計画の20億ドルを下回る15億6,000万ドルに抑え、好業績につなげた。

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LNGの輸出量は約530万トンで、うち半分以上を日本向けが占める。原油輸出量は550万トンで、韓国、中国、日本の順に輸出量が多い。

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「サハリン2」は天然ガス5,000億立方メートル、原油11億バレルの埋蔵量を持つとされ、世界最大級の天然ガス・石油複合開発事業。サハリンエナジーの株式過半数はロシア国営ガス企業ガスプロムが握り、残りを英蘭系国際石油資本ロイヤル・ダッチ・シェル(株式保有比率27.5%)、三井物産(同12.5%)、三菱商事(10%)が出資する。

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