ドイツ環境・リサイクリング産業の動き

ドイツのNO2濃度規制違反をEU裁が認定

ドイツは欧州連合(EU)の大気質指令に違反しているとして欧州委員会が提訴していた裁判でEU司法裁判所(ECJ)は3日、訴えを認める判決を下した。判決理由で裁判官は、同国の多くの地域で系統的・持続的に二酸化窒素(NO2)の

BASF―脱炭素化に向けエネルギー大手RWEと協業―

化学大手のBASFは21日、エネルギー大手のRWEから再生可能エネルギー電力の供給を受けることで基本合意したと発表した。BASFは生産の脱炭素化に取り組んでおり、化石燃料を再生エネなどに置き換えていく考えだ。同社のマルテ

首相就任なら格安航空料金を禁止=緑の党党首

緑の党の首相候補であるアンナレーナ・ベアボック共同党首は9月の次期連邦議会選挙で第1党となり首相に就任した場合、低価格でのフライトサービスを提供できなくする意向だ。同党首は日曜版『ビルト』紙のインタビューで、地中海の観光

PtL航空機燃料実用化へ、政府と業界団体がロードマップ作成

ドイツの連邦政府と州政府はこのほど、グリーン水素ベースのPtL航空機燃料を実用化するためのロードマップを航空、石油、プラントエンジニアリング業界団体と取り決めた。温室効果ガスの排出削減を図るとともに、PtL燃料生産技術分

ティッセンクルップ

独鉄鋼大手ティッセンクルップ・スチールは4日、出資先の同業ヒュッテンヴェルケ・クルップ・マンネスマン(HKM)、および蘭ロッテルダム港湾公社(PRA)と共同で水素プロジェクトを検討すると発表した。ロッテルダム港を通した水

排ガスからアルコール製造、BASFなどが成功

化学大手の独BASFは11日、バイオ技術の米ランザテックと共同で排ガスからアルコールを製造することに成功したと発表した。炭素リサイクルの促進と炭素中立の実現に寄与するとしている。 鉄鋼などの生産施設では大量のガスが排出さ

コンチネンタル―持続可能なゴム栽培・調達を拡大―

タイヤ大手の独コンチネンタルは4月30日、独経済協力・開発省(BMZ)と共同で実施している持続可能な天然ゴムの栽培・調達プロジェクトを大幅に拡大すると発表した。同社は100%持続可能なサプライチェーンを2050年までに実

CO2低排出ガソリンをボッシュなどが開発、年内発売へ

自動車部品大手の独ボッシュは4月29日、二酸化炭素(CO2)の排出量が従来製品に比べ少ないガソリンを自動車大手フォルクスワーゲン(VW)、エネルギー大手シェルと共同開発すると発表した。内燃機関車の利用はまだまだ続くことか

SMS―子会社ポールワースを完全傘下に、脱炭素に向け―

鉄鋼プラント大手の独SMSグループは21日、ルクセンブルク子会社ポールワース(Paul Wurth)の資本40.8%をルクセンブルク政府と同政府系金融機関から取得し完全傘下に収めると発表した。脱炭素とリサイクル分野で両社

ドイツポスト

物流大手のドイツポストは22日、鉄道輸送の大幅強化方針を打ち出した。二酸化炭素(CO2)の排出量を削減することが狙い。国内の荷物輸送に占める鉄道の割合を現在の2%から中期的に6%へと拡大する。長期的には約20%まで引き上

ヴィルヘルムスハーフェン港を独の水素ハブに、国内需要の10%

エネルギー大手の独ユニパーは14日、ヴィルヘルムスハーフェン港にドイツのグリーン水素ハブを構築する計画を明らかにした。経済脱炭素化のカギを握るグリーン水素は今後、需要の大幅拡大が予想されることから、輸入から生産、輸送、投

航空業界とドイツ鉄道が協業、交通分野のCO2排出削減に向け

航空会社や空港運営会社の業界団体である独航空業界全国連盟(BDL)とドイツ鉄道(DB)は15日、鉄道とフライトの連携を強化する行動計画を取り決めた。国内線の代わりに鉄道を利用する乗客を増やすことで交通セクターの二酸化炭素

VWなど10社が脱炭素に1000億ユーロ投資

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)やエネルギー大手の伊エネルなど欧州10社の社長が立ち上げた「欧州の復興・改革・回復力のためのCEOアライアンス」は19日にポジションペーパーを発表した。各社とその製品の脱炭素に向け

独がカナダと脱炭素で協業、水素分野に期待

ドイツ政府とカナダ政府は16日、脱炭素社会の実現に向けて協業することで基本合意した。ペーター・アルトマイヤー独経済相は、「特に水素分野で協業の大きなチャンスがあると思う」と述べた。 両国は2050年までの炭素中立実現に向

BMW―CO2無排出製鉄の米社に出資―

高級乗用車大手の独BMWは12日、二酸化炭素(CO2)を排出しない製鉄技術を持つ米スタートアップ企業ボストン・メタルに出資すると発表した。BMWは製品ライフサイクル全体で排出されるCO2の総量を削減する戦略を打ち出してお

ザルツギター―工場でグリーン水素生産へ―

独鉄鋼大手のザルツギターは11日、本社工場で水素製鉄の実現に向けたプロジェクト「ウインドH2」を開始すると発表した。コークスの代わりに再生可能エネルギー電力で生産する「グリーン水素」を用いて銑鉄を製造する技術の確立を目指

水素インフラ整備に向け法改正

ドイツ政府は10日の閣議で、エネルギー経済法(EnWG)改正案を了承した。水素経済実現の前提となるインフラ整備の枠組みを創出するもので、水素が初めてエネルギーとして取り扱われている。水素のパイプライン輸送を電力や天然ガス

農薬などの規制強化法案を政府が了承

ドイツ政府は10日の閣議で自然保護法改正案などを了承した。生態系の維持に必要不可欠な昆虫の数が減り、種の多様性も失われつつある現状を改めることが狙い。農薬規制を強化するとともに、住宅地の光害にも歯止めをかける。発がん性が

交通部門の再生エネ使用比率を30年までに28%へ

ドイツ政府は交通セクターで使用するエネルギーに占める再生エネの割合を2030年までに28%へと引き上げるための法案を3日の閣議で了承した。欧州連合(EU)再生可能エネルギー指令(RED II)を国内法に転換するものだが、

フォルクスワーゲン―車載電池リサイクルを開始―

自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は1月29日、車載電池リサイクルのパイロット設備をドイツ北部のザルツギターで稼働させたと発表した。電動車の本格普及と廃車の増加をにらんだ取り組みで、廃電池から材料を効率的に取り出す技

テイクアウトでリユース容器使用が義務化

ドイツ政府は包装法改正案を20日の閣議で了承した。使い捨て飲料容器の規制を強化するほか、テイクアウト用の包装材にリユース容器を使用することを義務付けることが柱。ごみの発生を抑制するとともに省資源を推し進める意向だ。 飲食

テイクアウトでリユース容器使用が義務化

ドイツ政府は包装法改正案を20日の閣議で了承した。使い捨て飲料容器の規制を強化するほか、テイクアウト用の包装材にリユース容器を使用することを義務付けることが柱。ごみの発生を抑制するとともに省資源を推し進める意向だ。 飲食

テイクアウトでリユース容器使用が義務化

ドイツ政府は包装法改正案を20日の閣議で了承した。使い捨て飲料容器の規制を強化するほか、テイクアウト用の包装材にリユース容器を使用することを義務付けることが柱。ごみの発生を抑制するとともに省資源を推し進める意向だ。 飲食

水素経済実現へ、政府がプロジェクト支援に7億ユーロ

ドイツ連邦教育・研究省(BMBF)は13日、環境に優しい「グリーン水素」の実用化に向けて計3件のプロジェクトを支援すると発表した。同国は炭素中立目標の達成に向けて国内で水素経済を実現するとともに、グリーン水素に関連する技

リンデ―世界最大のPEM電解槽建設、22年から水素生産へ―

工業ガス大手のリンデは13日、25メガワット(MW)級プロトン交換膜(PEM)電解槽をドイツ東部のロイナ化学工業団地に建設すると発表した。容量はエネルギー大手のシェルが独西部のラインラント製油所に設置した10MW級のPE

ティッセンクルップ―電解槽をカナダで受注―

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップは18日、傘下企業ティッセンクルップ・ウーデ・クロリン・エンジニアズがカナダ電力大手イドロ・ケベックから電解槽を受注したと発表した。イドロ・ケベックは同電解槽を利用してグリーン水素など

アリアンツ―顧客資金の運用をESGで再編―

保険大手の独アリアンツは14日、2050年までに気候中立(カーボンニュートラル)を実現するという目標達成に向けた中間目標を発表した。顧客資金の運用先で排出される二酸化炭素(CO2)の量が25年までに19年比で25%削減さ

CO2排出削減目標を達成、コロナ禍が追い風に

ドイツ国内の二酸化炭素(CO2)排出量を 2020年までに1990年比で40%削減するという政策目標が達成されたもようだ。独立系環境シンクタンク「アゴラ・エネルギーヴェンデ」が4日発表したところによると、20年のCO2排

小型廃家電の回収をスーパーにも義務付け

ドイツ政府は12月16日の閣議で、廃家電法(電気・電子機器法)改正案を承認した。廃家電の回収義務を小型製品に限りスーパーマーケットなどにも拡大適用し、リサイクル比率を高めることが狙い。連邦議会(下院)と連邦参議院(上院)

BASF―リサイクル向け事業売上を10年で2倍に―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は10日、リサイクルソリューション事業の売上高を2030年までに現在の2倍の170億ユーロに拡大する目標を打ち出した。省資源と環境保護に積極的に取り組むことは「事業免許」に

苔の壁で都市の空気を浄化、建設大手などがプロジェクトへ

苔の力を借りて都市の空気を浄化するパイロットプロジェクトを建設大手のチュプリンと建物緑化のフェリックス・プフランツェンが実施する。4日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。 苔には空気中の粒子状物質を浄化するフ

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三菱パワー―SOFCを海外初受注、独研究機関に納入へ―

三菱パワーは10月29日、独西部のエッセンにあるガス・熱研究所(GWI)から個体酸化物形燃料電池(SOFC)「MEGAMIE」を受注したと発表した。SOFCの海外受注獲得は初めて。2021年夏に着工し、22年3月までに稼