行政訴訟の最上級審にあたる仏国務院は26日、カーエアコン用冷媒をめぐる問題でフランスの陸運当局がダイムラーの一部モデルの車両登録を拒否している措置に対し、ダイムラーが請求していた同措置の差し止め仮処分を認める判決を下した。仮処分は暫定措置であり、国務院は今後、最終的な判断を下すことになるが、その時期についてはコメントを控えている。
\仏当局は、欧州連合(EU)の規定に見合った冷媒を搭載していないとして、6月12日以降に生産されたダイムラーの一部モデルの新車登録の申請受付を拒否している。ダイムラーによると、当局が登録を拒否して以来、4,500台以上が出荷できない状況にあるという。今回の判決を受け、48時間以内に当該モデルの新車登録が再開される見通しという。
\独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、国務院は今回の判断の理由について、ダイムラーが受ける経済的な影響のほか、該当するモデルは2013年にフランスで新車登録された車両の2%以下にとどまるなど、環境への影響は限定的であることを挙げている。
\欧州連合(EU)の欧州委員会は国務院の判断について、「判決内容を詳しく見る必要がある」と述べにとどめ、コメントを控えている。
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