独素材大手のヘレウスは電気自動車やハイブリッド車に搭載するリチウムイオン電池を構成する個々のセルを接続するための技術を開発した。電気損失が少ない利点がある。同技術は9月30日~10月2日にシュツットガルトで開催される見本市「f‐cell und Battery+Storage」で紹介する予定。
\リチウムイオン電池のセルはアノードに銅、カソードにアルミニウムを使用しているため、セルを重ねてスタックにすると銅の面とアルミニウムの面が重なり、送電効率が悪化する問題がある。ヘレウスは、銅とアルミニウムを素材とするシートをロールクラッド加工(異なる金属を接合して複合材料とする加工技術)し、レーザー溶接などにより同じ素材(アルミニウムとアルミニウム、銅と銅)が重なるようにした。これにより送電ロスをほぼなくすことができるという。
\同技術はパワーエレクトロニクスの分野にも活用できるとしている。
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