米タイヤ大手グッドイヤー・グループ傘下のグッドイヤー・ダンロップは8日、フィンランド北東部のイヴァロに冬用タイヤの試験施設を新たに開設した。イヴァロは谷のため微気候(洞窟など狭い範囲でつくられる気候)が発生し、冬用タイヤの試験に極めて適しているという。11~4月上旬まで雪や氷状の路面で試験を実施できる。同試験施設は当面、グッドイヤーが単独で使用する。
試験場には、雪および氷状の複数の試験レーンやトラックがあるほか、ITインフラが整ったオフィス、メンテナンスや試験の準備を行うためのガレージなどもある。施設の周囲はフェンスで囲われており、プロトタイプや新技術に関する情報のセキュリティー体制も強化している。
グッドイヤー・ダンロップはフィンランドのほか、フランス、ルクセンブルク、スイス、ニュージーランドにも冬用タイヤの試験トラックを持つ。地域を分散することにより1年中試験を実施できるほか、さまざまな積雪構造を試験することができる。