欧州自動車工業会（ACEA）が16日発表した欧州連合（EU）域内（マルタを除く27カ国）における5月の新車販売（登録）台数は110万9,893台となり、前年同月を1.3％上回った。販売増加は21カ月連続。1～4月の累計は前年同期比6.8％増の580万5,367台だった。
主要5カ国の5月の登録台数は、ドイツ（6.7％減）とフランス（3.5％減）が前年同月を下回ったが、スペイン（14.0％増）、イタリア（10.8％増）は2ケタ増となり、英国（2.4％増）も販売増を確保した。
メーカー別の5月の販売は、最大手のフォルクスワーゲン（VW）グループが前年同月比2.3％減の28万3,163台、2位のPSAプジョー・シトロエンも5.5％減の11万4,174台にとどまった。3位のルノー・グループは4.8％増の10万6,394台を確保した。
このほか、フィアット・クライスラー・オートモービルズ（FCA）（9.2％増）、BMWグループ（7.6％増）、ダイムラー（11.4％増）、ジャガー・ランドローバー・グループ（19.1％増）が好調。韓国の現代（5.1％増）と起亜（8.2％増）も前年同月を上回った。
日本勢にはばらつきが見られた。三菱自（35.2％増）、日産（14.4％増）、スズキ（13.7％増）が大幅な2ケタ増を確保する一方、マツダはほぼ前年並み（4台減）、トヨタ・グループは4.4％減。ホンダは15.3％減と低迷している。
