2010/9/20

総合 –EUウオッチャー

為替介入は単独より協調が効果的、EUが日銀の円売り介入で見解

この記事の要約

日本政府と日銀の円売り為替介入について、EUでは一定の理解を示しながらも協調介入のほうが効果的との見方が出ている。ユーロ圏16カ国財務相会合(ユーログループ)の議長を務めるルクセンブルクのユンケル首相は15日、日銀の円売 […]

日本政府と日銀の円売り為替介入について、EUでは一定の理解を示しながらも協調介入のほうが効果的との見方が出ている。ユーロ圏16カ国財務相会合(ユーログループ)の議長を務めるルクセンブルクのユンケル首相は15日、日銀の円売り為替介入について聞かれて「単独介入は適切でない」と答えた。

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野田財務相は海外当局とも接触したと述べているが、EU筋によれば日本から欧州や米国の当局には通知もなく、今月初めにも日本から欧州側に為替介入で支援を求める協議はなかったという。

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欧州委員会の報道官は、「過去の経験からして単独介入よりも協調介入のほうが効果的」として協調介入が望ましいとの見解を示した。ただ、「行き過ぎた為替レートの変動やファンダメンタルズから外れた為替レートは経済や金融の安定に悪影響を及ぼす可能性がある」として、急激な円高は経済回復に困難をもたらすと指摘。さらに為替介入よりも金融政策措置のほうが円高やデフレに効果をもたらす可能性があるとの見方も示した。

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