2010/9/20

環境・通信・その他

来年のバルト海の漁獲規制案を提示、タラ拡大・ニシンは大幅削減

この記事の要約

欧州委員会は15日、バルト海における2011年の漁獲規制案を提示した。タラの漁獲割当量は東部海域で前年比15%、西部で6%それぞれ拡大するものの、ニシンとスプラットは大幅に削減することになった。10月に開かれるEU漁業相 […]

欧州委員会は15日、バルト海における2011年の漁獲規制案を提示した。タラの漁獲割当量は東部海域で前年比15%、西部で6%それぞれ拡大するものの、ニシンとスプラットは大幅に削減することになった。10月に開かれるEU漁業相理事会で同案を協議する。

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タラは長期管理計画により資源量が回復しているため、東部で今年の5万1,267トンを来年には5万8,957トンに引き上げ、西部でも今年の1万7,700トンを1万8,800トンとする。  

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ニシンについては、これまで漁獲割当量が何年にもわたり科学的な助言を上回っていたため資源量が大幅に落ち込んでいる。このため漁業分野の経済状況も勘案したうえで西部の漁獲割当量を今年の2万2,690トンから30%減の1万5,884トンに引き下げ、中部でも今年の12万6,380トンから28%減の9万1,640トンに引き下げることにした。スプラットも37万9,900トンから26万5,969トンと30%の削減になる。

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このほかサケも海洋での稚魚が減っているうえ河川でも資源量が落ち込んでいるため、主要海域で漁獲割当量を15%削減する。ただしフィンランド湾については、内陸水路における国内管理措置により同湾の問題の原因に取り組む必要があるため、削減案を示さなかった。

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