欧州自動車工業会(ACEA)が15日発表したEU(マルタ、キプロスを除く25カ国)の11月の新車販売(登録)台数は106万9,268台となり、前年同月から7.1%減少した。販売減少は8カ月連続。主要市場で新車買い替え奨励策が終了ないし規模を縮小したことに加え、財政悪化に伴う緊縮政策導入により、消費者の新車購入意欲が冷え込んでいる。(表参照)
\25カ国ではアイルランドで194%増となるなど20カ国で販売が伸びた。しかし、主要市場のドイツ、フランス、イタリア、スペイン、英国が軒並み落ち込み、全体としてマイナスとなった。下げ幅はイタリア、スペインで20%台に達した。
\欧米の主要メーカーで販売が伸びたのはゼネラル・モーターズ(GM)、BMW、ダイムラーの3グループだけ。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は5.9%減だった。日本車は三菱を除いて低迷。下げ幅はトヨタが21.8%、日産が4.2%、スズキが13.8%、ホンダが18.4%、マツダが20.2%となっている。
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