2010/12/20

欧州ビジネスウオッチ

独企業景況感、統一後最高に

この記事の要約

ドイツのIfo経済研究所が17日発表した12月の独企業景況感指数は109.9と、前月の109.3から0.6ポイント上昇し、東西ドイツ統合後の最高記録を更新した。消費拡大を背景に小売業の景況感が大幅に改善しており、Ifoの […]

ドイツのIfo経済研究所が17日発表した12月の独企業景況感指数は109.9と、前月の109.3から0.6ポイント上昇し、東西ドイツ統合後の最高記録を更新した。消費拡大を背景に小売業の景況感が大幅に改善しており、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は、輸出の好転で始まった景気回復の波が企業投資を経て個人消費にも広がっているとの見方を示した。

\

事業の現状判断を示す指数は前月の112.3から112.9へと上昇。今後6カ月の見通しを示す期待指数も106.3から106.9へと改善した。上げ幅はともに0.6ポイントとなっている。

\

小売業の企業景況感はドイツ統一後の最高を記録した。現状判断と期待指数がともに良好で、現状判断にはクリスマス商戦の好調が反映された。卸売業も現状判断が良好で、期待指数を合わせた全体の指数でも前の月を上回った。

\

一方、製造業の景況感はやや悪化した。期待指数は横ばいを保ったものの、現状判断がやや低下し、全体を押し下げた格好。ただ、輸出見通しは小幅ながら持ち直し、雇用の拡大を計画する企業も増えている。

\

建設業は期待指数が上昇したものの、現状判断はやや低下。全体でも落ち込んだ。

\