2010/12/20

総合 –EUウオッチャー

スウェーデン中銀が0.25%利上げ、景気急回復で7月以降4度目

この記事の要約

スウェーデン中央銀行は15日、政策金利を現行の1.0%から0.25ポイント引き上げ、1.25%にすると発表した。利上げは7月から4回目。景気の急回復を受けて、低金利政策からの脱却を強めている。\ スウェーデン経済は7-9 […]

スウェーデン中央銀行は15日、政策金利を現行の1.0%から0.25ポイント引き上げ、1.25%にすると発表した。利上げは7月から4回目。景気の急回復を受けて、低金利政策からの脱却を強めている。

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スウェーデン経済は7-9月期に前年同期比6.9%の高成長を記録。EU27カ国で最も高い水準となった。輸出に大きく支えられているほか、EUの中では財政が比較的健全で、他の国のような財政緊縮策を講じる必要がないことが景気を押し上げている。中銀は同日、今年の予想成長率を従来の4.8%から5.5%に引き上げた。

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これに伴って個人消費が活発で、10月の個人向け融資は前年同期比8.6%という高水準に達した。インフレ率は上限目標である2%を下回っているものの、物価上昇圧力が強まっていることから、中銀は追加利上げに踏み切った。中銀は「物価安定のため徐々に金利を引き上げる必要がある」として、さらなる利上げを予告している。

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