2011/10/17

産業・貿易

デクシアが救済案受け入れ、ベルギー部門は国有化

この記事の要約

資金繰りが悪化しているフランス・ベルギー系大手銀行のデクシアは10日、仏・ベルギー政府が示した同行解体を含む救済案を受け入れると発表した。デクシアは両国およびルクセンブルク政府から900億ユーロの政府保証を取り付けて不良 […]

資金繰りが悪化しているフランス・ベルギー系大手銀行のデクシアは10日、仏・ベルギー政府が示した同行解体を含む救済案を受け入れると発表した。デクシアは両国およびルクセンブルク政府から900億ユーロの政府保証を取り付けて不良債権の処理を進める一方で、ベルギー部門は40億ユーロで同国政府に売却され、国有化される。

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地方自治体への融資を中核業務とするデクシアは、多くのギリシャ向け債権を抱えていることから、同国の信用不安拡大に伴って経営が悪化。リスクを恐れる他の銀行が同行への融資を拒み、資金繰りに行き詰まって事実上の経営破たんに追い込まれ、仏・ベルギー政府が4日に公的救済を決めていた。

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政府保証の負担割合は、ベルギーが60.5%、フランスが36.5%、ルクセンブルクが3%。向こう10年間にわたって供与する。デクシアは同支援に基づいて、不良資産を受け皿機関(バッドバンク)に切り離し、処理を進める。

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