ギリシャ政府はこのほど、EUと国際通貨基金（IMF）による融資再開の条件となっていた国債買い戻しを実施し、予定通り300億ユーロの買い戻しに成功した。
\ユーロ圏とIMFは11月27日、債務危機に陥っているギリシャに対する融資再開で合意。凍結状態にあった344億ユーロの次回融資を12月13日に実施することを決めたが、その条件としてギリシャが債務圧縮に向けて発行済みの国債を安値で買い戻すことを求めていた。
\政府が3日発表した計画では、最大100億ユーロを投じて、銀行など民間投資家が保有する20種類のギリシャ国債を大幅な割安価格で買い戻し、債務を200億ユーロ圧縮する予定だった。落札した投資家は代わりに、債務危機に直面するユーロ参加国に対するEUの緊急金融支援の枠組みである「欧州金融安定基金（EFSF）」が発行する期間6カ月の債券を受け取る。
\7日に締め切った入札の結果は11日に発表の予定だが、ギリシャでの報道によると、応募は目標の300億ユーロに達した。応募の内訳はギリシャ国内の銀行が150億ユーロ、海外の投資家が150億ユーロ。国内銀行では大手4行のギリシャ・ナショナル銀行、ユーロバンク、ピレウス銀行、アルファ銀行による応募が115億ユーロと大部分を占めたという。
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