2013/5/13

環境・通信・その他

食品偽装の再発防止策発表、罰則・監視強化など提案=欧州委

この記事の要約

欧州委員会は6日、食品偽装の再発防止策を発表した。欧州で食肉偽装問題が発覚し、大きな波紋を広げていることを受けたもので、罰則やチェック態勢を強化する。\ EUでは食品偽装の罰則に関する共通ルールがなく、最高刑は英国で2年 […]

欧州委員会は6日、食品偽装の再発防止策を発表した。欧州で食肉偽装問題が発覚し、大きな波紋を広げていることを受けたもので、罰則やチェック態勢を強化する。

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EUでは食品偽装の罰則に関する共通ルールがなく、最高刑は英国で2年の禁固刑、フランスで18万7,000ユーロの罰金というように加盟国によって大きなばらつきがある。欧州委は「犯罪は割に合わないというが、罰則が緩ければ、そうならなくなってしまう」(ボルジ保健・消費者保護担当委員)として、罰金の最低額を統一し、業者が偽装によって得た利益に相当する額を最低線とすることを提案した。また、監視強化策として、各国当局が業者に一定回数を超える立ち入り調査を実施することを義務付ける案も盛り込んだ。

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同提案は加盟国と欧州議会の承認が必要。欧州委は2016年の新ルール導入を目指している。

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EUでは英国、アイルランドなど多くの国で、馬肉を牛肉と偽装した加工食品が出回っていることが1月に発覚し、食品偽装の取り締まり強化を求める声が強まっていた。

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