仏エネルギー大手のGDFスエズは13日、ブラジルで進める大型水力発電事業の権益20%を三井物産に売却することで合意したと発表した。今年下期の売却手続き完了を見込む。
\GDFスエズが売却するのは、ブラジル北部で進むジラウ水力発電所の建設・運営事業の母体であるエネルジア・サステンタベルド・ブラジル(ESBR)の子会社の株式20%。中南米子会社GDFスエズ・ラテンアメリカを通じて保有する同株式を三井物産が新設する投資子会社に譲渡する。
\160億レアル(約8,000億円)を投じて建設するジラウ水力発電所の発電容量は3,750メガワット(MW)で、ブラジル4位の水力発電所となる。発電所は2015年に全面稼動の予定。
\GDFスエズはESBR子会社に60%を出資しているが、債務圧縮のため株式20%の売却を決めた。同社に対する今後の出資比率はGDFスエズ40%、三井物産20%、ブラジル2社が各20%となる。
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