2013/5/21

総合 –EUウオッチャー

フィッチがギリシャを格上げ、財政再建を評価

この記事の要約

欧州系格付け会社フィッチ・レーティングスは14日、ギリシャの長期信用格付けを「CCC」から1段階引き上げ、「Bマイナス」にしたと発表した。財政再建が軌道に乗りつつあり、デフォルト(債務不履行)の懸念が遠のいたと判断したた […]

欧州系格付け会社フィッチ・レーティングスは14日、ギリシャの長期信用格付けを「CCC」から1段階引き上げ、「Bマイナス」にしたと発表した。財政再建が軌道に乗りつつあり、デフォルト(債務不履行)の懸念が遠のいたと判断したため。格付けは依然として投資不適格級となっているものの、ギリシャは債務危機脱却へ弾みがついた格好だ。

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フィッチは格上げについて、財政赤字と経常赤字の削減が進んでいることや、現政権が財政再建と構造改革の推進を誓っていることを理由に挙げた。

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ギリシャ政府はEUと国際通貨基金(IMF)から金融支援を受けながら財政健全化に取り組んでおり、13日はユーロ圏財務相会合が75億ユーロに上る次回融資の実施を承認したばかり。

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大手格付け会社によるギリシャの格上げは米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)に続くもの。S&Pは昨年12月、ギリシャ国債の長期信用格付けを6段階引き上げ、「Bマイナス」にした。

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