2013/10/21

産業・貿易

優先プロジェクト248件を発表、エネルギー・インフラで=欧州委

この記事の要約

欧州委員会は14日、優先的な取り扱いを受ける「共通利益プロジェクト(PCI)」として248件のエネルギー関連のインフラ事業を指定したと発表した。これらの事業は許認可等の行政手続きで特別措置が適用されるほか、総額58億5, […]

欧州委員会は14日、優先的な取り扱いを受ける「共通利益プロジェクト(PCI)」として248件のエネルギー関連のインフラ事業を指定したと発表した。これらの事業は許認可等の行政手続きで特別措置が適用されるほか、総額58億5,000万ユーロに上るEUの財政支援の対象となる。

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PCIはエネルギー、交通、通信ネットワークの3分野で重要性が高いインフラへの投資を促進するためのプログラム「コネクティング・ヨーロッパ・ファシリティ(CEF)」の一環として実施されるもので、エネルギー分野ではエネルギー市場の統合やエネルギー源の多様化、再生可能エネルギー促進、二酸化炭素(CO2)排出削減に貢献するインフラプロジェクトが指定される。

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今回指定を受けたプロジェクトは送電や天然ガス輸送のほか、圧縮空気エネルギー貯蔵、天然ガス地下貯蔵、液化天然ガス(LNG)、石油輸送、スマートグリッドなど多岐にわたっている。欧州委のエッティンガー委員(エネルギー担当)は、今後5~15年をかけて鉄道、航空およびデジタル分野のネットワークに匹敵する汎欧州的なネットワークインフラを電力とガスの分野でも構築していく方針を明らかにし、「こうしたインフラなしには、我々がエネルギー政策で掲げるその他のすべての目標が達成できない」と語った。

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