ドイツ経済ニュース

値上げ計画の企業が再び記録更新

Ifo経済研究所が5日発表した4月のドイツ価格計画指数(DI)は前月の55ポイントから62ポイントへと上昇し、調査開始(1991年)後の最高これまでに引き続き更新した。値上げを計画する企業の割合が値下げ計画の企業を約62 […]

3月輸出3.3%減少、ロシア向けは-62%に

ドイツ連邦統計局が4日発表した3月の輸出高は営業日数・季節調整後の実質で1,206億ユーロ(暫定値)となり、前月を3.3%下回った。ロシアのウクライナ侵攻が響いた格好で、ロシア向けは制裁や企業の抑制の影響で62.3%減の

3月製造業受注4.7%減少、戦争勃発で発注抑制

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が5日発表した3月の製造業新規受注指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で108.3(暫定値)となり、前月を4.7%下回った。減少は2カ月連続。ロシアのウクライナ侵攻

3月鉱工業生産3.9%低下、約2年来の下落幅に

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が6日発表した3月の鉱工業生産指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比3.9%減の95.3(暫定値)となり、2020年4月以来およそ2年ぶりの大幅下落を記録した

ボッシュ―水電解槽向け部品事業に参入―

自動車部品大手の独ボッシュは4日、水電解槽向け部品事業に参入すると発表した。脱炭素化の流れを背景に再生可能エネルギー電力で製造するグリーン水素の需要が大幅に増えると見込まれることから、水素生産に用いる電解槽の部品を提供。

ポルシェ―電池負極材メーカーに出資―

フォルクスワーゲン(VW)の高級車子会社ポルシェは4日、米国の電池材料スタートアップ企業グループ14テクノロジーズに資本参加すると発表した。ポルシェは子会社セルフォースを通して高性能電池の内製を計画しており、同電池用の負

メルセデス―レベル3の自動運転車、17日に予約開始―

高級乗用車大手の独メルセデスベンツは6日、レベル3(米自動車技術会=SAE)の自動運転システム「ドライブ・パイロット」の予約受付を17日からドイツで開始すると発表した。旗艦モデル「Sクラス」と「EQS」向けにオプション販

BMW―1-3月期純益3.6倍に、中国合弁の子会社化で―

高級車大手の独BMWが5日発表した2022年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は101億4,100万ユーロとなり、前年同期を260.8%上回った。華晨中国汽車(ブリリアンス)との現地合弁会社、BMWブリリアンス・オート

ランクセス―「露からの供給停止ならガス使用量を半減」―

化学大手の独ランクセスは5日の決算発表で、ロシア産天然ガスの供給が停止した場合は同社のガス消費量を最大50%削減しなければならないことを明らかにした。ガス集約型の生産施設は全面停止。そのほかの施設も使用量を引き下げる。マ

ヘンケル―洗剤とボディケア用品部門の統合で2000人削減―

化学大手の独ヘンケルは5日、従業員2,000人を削減すると発表した。家庭用洗剤とボディケア用品部門の統合に伴う措置。販売・管理部門を中心に全従業員の約10%を整理する。14年ぶりの大型人員削減となる。 同社は1月、両部門

エボニック―パフォーマンスマテリアルズ部門を清算―

特殊化学大手の独エボニックは事業を再編する意向だ。クリスティアン・クルマン社長の発言としてロイター通信などが報じたもので、将来性の高い事業を強化するほか、収益力の低いパフォーマンスマテリアルズ部門を清算する。ロシア事業は

フラポート―露空港への出資継続―

独フランクフルト空港の運営会社フラポートは9日、ロシアのサンクトペテルブルクにあるプルコヴォ空港への出資を継続する意向を明らかにした。フラポートは地元ヘッセン州とフランクフルト市が過半数株を持つ公有企業。同社は声明で、ウ

乗用車新車登録の減少幅拡大、4月は前年同月比22%減に

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した4月の乗用車新車登録台数は前年同月比21.5%減の18万264台となり、減少幅は前月の17.5%から拡大した。減少は2カ月連続。部品不足による生産低迷がロシアのウクライナ侵攻で加速

電機業界新規受注3月も増加、大型受注効果で+14%に

電気電子工業会(ZVEI)が9日発表した独電機業界の3月の新規受注高は前年同月を13.9%上回った。ロシアのウクライナ侵攻で経済環境は悪化したものの、大型受注の効果で水準が強く押し上げられた格好だ。地域別ではユーロ圏(ド

石炭発電再稼働をヘキスト工業団地が検討

フランクフルト南西部のヘキスト工業団地を運営するインフラサーブが、すでに使用を停止した炭発電施設の再稼働を検討している。同社のユルゲン・フォーマン社長がヘッセン州商工会議所の会議で明らかにした。ロシア産天然ガスの供給が停

在宅勤務率の低下幅は小、4月は24.9%に

勤務を少なくとも部分的に自宅で行う被用者の割合は4月に24.9%となり、前月の27.6%から低下したことが、Ifo経済研究所の調査で分かった。可能な限り在宅勤務を義務付けるルールが3月20日付で解除されたことが反映されて

トラック運転手の35%は55歳以上

ドイツのトラック運転手およそ48万人(2021年)のうち36%は55歳以上であることが、連邦統計局の発表で分かった。15~24歳は3%にとどまる。同国の全就労者に占める55歳以上の割合は25%、同15~24歳は10%とな

代替肉の生産が急増

豆腐ソーセージやグルテン・シュニッツェル、ベジバーガーなど代替肉製品の生産がドイツで急増している。連邦統計局によると、2021年に生産量は前年比17.0%増の9万7,900トンに拡大。19年比では62.2%増えた。 生産

インフレ率さらに上昇、4月は7.4%に

ドイツ連邦統計局が4月28日発表した同月の消費者物価指数(暫定値)は前年同月比7.4%増となり、インフレ率は前月の7.3%から一段と高まった。食料品の上げ幅が6.2%から8.5%へと拡大。全体が強く押し上げられた。エネル

3月輸入物価31%上昇、天然ガスは過去最高の上げ幅に

ドイツ連邦統計局が4月29日発表した3月の輸入物価指数は前年同月比31.2%増となり、1974年9月以来の大きな上げ幅を記録した。ロシアのウクライナ侵攻(2月24日開始)が反映された格好で、上げ幅は前月の同26.3%から

消費者信頼感が過去最低に

市場調査大手GfKが4月27日発表したドイツ消費者信頼感指数の5月向け予測値は、4月のマイナス15.7ポイント(確定値)からマイナス26.5ポイントへと落ち込み、コロナ禍初期の2020年5月に記録した過去最低(-23.1

ウクライナ支援を議会で決議、与野党が共同歩調

ドイツ連邦議会(下院)は4月28日、与党3党と野党キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)が上程したウクライナ支援案を採択した。政府がウクライナに重火器を直接供与する方針へと転換したことから、与野党の共同歩調が可能にな

ショルツ首相が訪日、政府間協議の立ち上げで合意

ドイツのオーラフ・ショルツ新首相は4月28~29日、日本を訪問した。ドイツは今年、G7の議長国を務めていることから、その意見調整のための訪日だったが、就任後初のアジア外遊で日本を選んだのは、国際情勢の緊迫や温暖化の危機を

独印が政府間協議、グリーン水素などで協業へ

ドイツとインドの政府間協議が2日、ベルリンで開催された。独政府は日本や東南アジア諸国連合(ASEAN)などとともにインドとの関係を強化し、経済的な中国依存是正を進める方針を打ち出している。今回の協議では気候温暖化対策で協

1-3月期GDPプラス成長に

ドイツ連邦統計局が4月29日発表した2022年1-3月期の国内総生産(GDP、速報値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期を0.2%上回った。オミクロン株の流行とウクライナ戦争の勃発が足かせとなったものの、2四半

失業者の減少続く、製造業では操短が増加

ドイツ連邦雇用庁(BA)が3日発表した4月の失業者数は230万9,000人となり、前月を5万3,000人下回った。コロナ禍の発生で悪化した労働市場の回復は続いており、季節要因を加味したベースでも1万3,000人減少した。

英がEU製品への完全税関検査を再延期

英政府は4月28日、離脱した欧州連合(EU)から輸入する物品に対する完全な税関検査の実施を2023年末まで延期すると発表した。7月1日から実施することになっていたが、物価が急上昇していることから大幅な延期を決めた。延期は

フォルクスワーゲン―米チャタヌーガに第2工場建設か―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が米テネシー州チャタヌーガ工場を大幅に拡張するとの観測が浮上している。複数のメディアが消息筋の情報として報じたもので、電気自動車(BEV)と車載電池の生産を考えているもようだ。同社

BMW―ハンガリー工場で脱炭素化―

乗用車大手の独BMWは4月30日、ハンガリー東部デブレツェンに建設するする工場がカーボンニュートラル(炭素中立)になると発表した。グループの工場で二酸化炭素(CO2)の排出が実質ゼロとなるのは同工場が初めて。 デブレツェ

シェアナウ―メルセデスとBMWがステランティスに売却―

乗用車大手のメルセデスベンツとBMWは3日、カーシェア合弁シェアナウを同業ステランティスに売却することで合意したと発表した。発足当初から赤字が続いていることから撤退に踏み切る。取引金額は非公開。カルテル当局の承認を経て譲

デクラ―迅速電池検査システムを開発―

技術監査大手の独デクラは4月26日の決算発表で、電池の状態を迅速に検査するシステムを開発したことを明らかにした。競合企業のシステムと異なり、平均わずか15分でチェックが終了するという。スタン・ズルキエヴィッチ社長は、中古

BASF―露・ベラルーシ事業の大半を停止―

化学大手の独BASFは4月27日、ロシアとベラルーシの事業を7月初旬までにほぼ停止すると発表した。ウクライナに対するロシアの侵略戦争を受けた措置。新規事業についてはすでに停止しており、停止の対象を既存事業にも拡大する。

BASF―ロシア産ガスの輸入禁止に社長が警鐘―

独化学大手BASFのマルティン・ブルーダーミュラー社長は4月29日の株主総会で、ロシア産天然ガスの輸入禁止措置に踏み切らないよう政府などに強く促した。ロシアへのエネルギー依存から可能な限り早く脱却することを目指すことは重

フィースマン―ヒートポンプなどに3年で10億ユーロ投資―

暖房大手の独フィースマンは2日、グリーンな環境ソリューションに今後3年で総額10億ユーロを投資すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻を受け、欧州域外へのエネルギー依存度を引き下げる必要性が急速に高まったことを受けた措置。

コンチネンタル

自動車部品大手の独コンチネンタルが顧客の自動車メーカーと値上げ交渉を行っている。ニコライ・ゼッツァー社長が4月29日の株主総会で明らかにしたもので、調達コスト上昇分を川下に転嫁することは必要不可欠だとの立場を示した。『フ

製造業の原料・部品不足、4月は緩和も中国リスク強まる

原料や部品不足に苦慮する独メーカーの割合が4月は75.0%となり、3月の80.2%から低下したことが、Ifo経済研究所の企業アンケート調査で分かった。ただ、水準自体は依然として極めて高いうえ、大幅改善の見通しも立っていな

機械受注が1年2カ月ぶりに減少、戦争勃発で3月は-4%に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が3日発表した同国の3月の機械新規受注高は前年同月を実質4%下回った。減少は2021年1月以来で、1年2カ月ぶり。2月下旬の戦争勃発を受け当事国のロシアとウクライナからの受注がなくなったうえ

鉄鋼業界で労組が8.2%のベア要求方針

金属労組IGメタルの賃金委員会は4月26日、鉄鋼業界の次期労使交渉で8.2%の大幅ベースアップを要求する方針を決議した。5月8日に正式決定し交渉に臨む意向だ。 鉄鋼業界では5月13日から北西部地区(ノルトライン・ヴェスト

コロナ感染者の隔離期間を5日に短縮

独ロベルト・コッホ研究所(RKI)は2日、新型コロナウイルス感染者の隔離期間を従来の10日から5日に短縮することを勧告した。国と州の保健相合意を踏まえたもので、各州は今後、同勧告に基づいた新ルールを導入する。バイエルン州

エネルギー安定確保法改正へ、最終手段として企業の国有化も

ドイツ政府は25日、エネルギー安定確保法改正案の起草支援を決議した。ロシアのウクライナ侵攻とそれに起因する制裁合戦を受け、天然ガスなどの輸入が今後、大幅に減り国内供給不足に陥る懸念を踏まえた措置。危機的な状況が発生した場

ECBが量的緩和縮小方針を確認、利上げ時期は示さず

欧州中央銀行(ECB)は14日に開いた定例政策理事会で、前月に決めた量的金融緩和策を縮小する方針を確認した。コロナ禍前から実施してきた「資産購入プログラム(APP)」を7-9月期に打ち切る。一方、政策金利の引き上げについ

工芸品なども地理的表示枠組みで保護、欧州委が規則案発表

欧州連合(EU)の欧州委員会は13日、特定の地域に固有の伝統的手法で生産された工芸品や工業製品の知的財産権を保護するための規則案を発表した。EUでは農産品・食品やワイン、蒸留酒を対象に、原産地に由来する高い品質や評価を備

2月電機輸出6.6%増加、3月からは戦争の影響

独電気電子工業会(ZVEI)が20日発表した同国の2月の電機製品輸出高は前年同月比6.6%増の184億ユーロに拡大した。2月24日に始まったウクライナ戦争の影響は3月から出てくるとZVEIはみている。2月の電機輸入高は1

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