ドイツ連邦統計局が9月28日発表した同月の消費者物価は前年同月比の上げ幅(インフレ率)が2.6%(速報値)となり、8月の同2.4%(修正値)から0.2ポイント上昇した。石油製品のほか、衣料品・靴の値上がりが響いた。衣料品などは秋冬物の新コレクション発売に合わせて価格が引き上げられたという。
\前月比の物価変動率は+0.1%だった。欧州連合(EU)基準の物価変動率は前年同月比が+2.8%、前月比が+0.1%。
\一方、EU統計局ユーロスタットが30日発表したユーロ圏の9月のインフレ率は3%となり、前月の2.5%から大きく上昇した。このため、景気の底支えに向けて欧州中銀が今月6日にも行うとみられていた利下げは見送られる公算が高まっている。量的緩和の拡大で対応するとの見方が有力だ。
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