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2012/1/11

総合 - ドイツ経済ニュース

中高年の就業率が過去最高に

この記事の要約

社会の高齢化を背景に50歳以上の高年齢労働者が増加している。ドイツ連邦雇用庁(BA)によると、社会保険料の納付義務がある50~65歳の就業者数(自営業は除く)は2011年6月に774万人となり、1年前に比べ45万2,00 […]

社会の高齢化を背景に50歳以上の高年齢労働者が増加している。ドイツ連邦雇用庁(BA)によると、社会保険料の納付義務がある50~65歳の就業者数(自営業は除く)は2011年6月に774万人となり、1年前に比べ45万2,000人(6.2%)増加した。同年齢層全体の就業率は同2.8ポイント増の47.2%で、60歳以上に限ると3.4ポイント増の27.5%だった。6日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が独自入手した資料を元に報じた。

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2000年との比較でも高年齢労働者の増加がみてとれる。50~65歳の就業率は2000年には33.5%だったが、その後11年間で13.7ポイント増加。60~65歳では10.4%から17.1ポイント増えて、2倍以上に拡大した。同じ期間の15~65歳の就業率が49.1%から52.1%へと3ポイントしか上昇していないことに比べ、大きく伸びていることが分かる。

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ただ、高齢失業者の再就職は非常に困難なようだ。失業してから1年以上再就職先が決まらない人は43%、2年以上の人も同21%に上った。

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