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2012/9/19

総合 - ドイツ経済ニュース

小売業界の業況判断指数、3年ぶりマイナスに

この記事の要約

独小売業中央連盟(HDE)が加盟企業へのアンケート調査をもとに18日発表した2012年上半期の業況判断指数(業績が「改善した」企業の割合から「悪化した」の割合を引いた数)はマイナス7となり、1年前の調査のプラス12から大 […]

独小売業中央連盟(HDE)が加盟企業へのアンケート調査をもとに18日発表した2012年上半期の業況判断指数(業績が「改善した」企業の割合から「悪化した」の割合を引いた数)はマイナス7となり、1年前の調査のプラス12から大幅に悪化した。同指数がマイナスに落ち込んだのは3年ぶり。欧州債務危機と燃料価格の高騰が響いた。

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燃料価格が上昇すると、消費者の購買力が低下し、他の分野の消費が抑制される。小売店も経費が膨らみ、利益が圧迫される。

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実質売上が最も大きく落ち込んだのは本屋で、後退幅は4.7%に達した。コスメティック・ボディーケア用品店(同4.1%)と衣料品店(2.8%)がこれに続く。衣料品店は7月まで続いた冷夏が響いた格好。

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一方、スポーツ用品・キャンピング用品店は6.1%増と大きく拡大。時計・宝石店(同5.7%)、玩具店(5.2%)、白物家電販売店(4.2%)も増加幅が大きかった。

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上半期の小売業界売上は前年同期比で名目2.6%増加した。HDEはこれを踏まえ、2012年通期の売上高が前年比1.5%増の4,283億ユーロに拡大するとした従来予測を据え置いた。

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