東欧市場における電機電子工業界の動き

イスラエルのバッテリー開発企業、2,700万ドルを調達

●電極形状を立体化することで二次電池を高性能化 ●EVなどへの応用を加速させ、24年の商業化を目指す バッテリー開発に取り組むイスラエルのスタートアップ企業アディオニクス(Addionics)は1月25日、シリーズAラウ

TPR、イスラエルの新興エンジン企業に追加投資

●投資額500万ドルをもとに日本などでの事業を加速 ●両社は昨年春に事業提携で合意 イスラエルのアクエリアス・エンジンズは1日、エンジン部品大手のTPRから500万米ドルの追加投資を受け入れたと発表した。この資金を活用し

チェコ国営電力、浮体式太陽光発電施設を導入

●揚水発電施設の貯水池に設置する ●設備容量は22kWpとなる予定 チェコ電力大手の国営CEZはこのほど、浮体式の太陽光発電設備を導入すると発表した。揚水発電施設の貯水池に、発電設備容量が22キロワットピーク(kWp)の

チェコ、IDカードや運転免許証をデジタル化

●IDカードや運転免許証の実物携帯が不要に ●実物証書のデジタルツインを保管し使用する仕組み チェコ政府は1月25日、身分証明(ID)証や運転免許証をデジタル化すると発表した。スマホなど携帯端末で提示し、所持を証明できる

ウルトラキャパシタのスケルトン、新たに3,760万ユーロを獲得

●獲得資金は独工場のキャパシタ製品の生産拡大に振り向ける ●これまでの調達額は2億ユーロを超える ウルトラキャパシタ(電気二重層キャパシタ)の開発製造を手掛けるエストニアのスケルトン・テクノロジーズは1月28日、シリーズ

イスラエルのスタートアップAIR、個人用eVTOLを開発

●「エア・ワン」は4基のプロペラで飛行 ●2年以内に20万ドルで発売の予定 イスラエルのスタートアップ企業AIRは1月26日、地上走行の可能な電動垂直離着陸機(eVTOL)「エア・ワン」を公表した。同機は2人乗りで、最高

ブルガリアのバッテリー製造モンバット、英社と提携

●英国・アイルランド事業の成長加速を狙う ●モンバットの昨年1-11月利益は69%増 ブルガリアのバッテリーメーカー、モンバットは18日、電力ソリューションのコンサルティングを手がける英アルファハウスと提携契約を結んだと

ルーマニアのメドテック企業Xヴィジョン、100万ユーロ調達

●資金はAI画像診断事業の拡大などに投資 ●今年は西欧、来年は米国に事業進出することを目指す ルーマニアのメドテック・スタートアップ企業、Xヴィジョンは13日、100万ユーロの成長資金を調達したと発表した。新資金は、人工

3Dスキャン・ディープテック開発 GScan(エストニア)

宇宙線を利用した3Dスキャン技術の開発企業。セキュリティや貨物スキャン向けに、人工知能(AI)により自動化された非侵入型の検査システムを開発している。欧州各国の税関をはじめ、大学や研究機関、セキュリティ会社と協力し、既存

中国ハイアール、ルーマニアで冷蔵庫生産開始

●I4.0に対応する新工場は年産能力100万台 ●ハイアール、キャンディ、フーバーの3ブランド製品を製造 中国家電大手ハイアール(海爾集団)は12月末、ルーマニアの新工場で冷蔵庫の生産を開始したことを明らかにした。工場へ

トルコ通信衛星「トゥルクサット5B」、発射に成功

●衛星はトルコ製部品を採用し、エアバスの仏工場で組み立て ●5B稼働後は55ギガビット超の高速通信が可能に トルコの新しい通信衛星「トゥルクサット5B」が19日、米スペースXによって無事打ち上げられた。通信容量を拡大する

ポーランド、太陽光発電の産官学提携で協定締結

●提携の枠組みに期限無し、参加希望の企業団体は随時受け入れ ●太陽光発電の伸びにはプロシューマーの存在大きく ポーランド政府は16日、太陽光発電業界の投資家や企業、学術団体と提携協定を結んだ。欧州連合(EU)の環境政策や

スロバキア、放射線治療計画の策定支援ツール導入

●策定時間が3割以上短縮し、より早い治療開始が可能に ●放射線医の仕事量の大幅削減にもつながる スロバキアで、人工知能(AI)を活用した放射線治療計画策定支援ツールにより、がん治療の効率化が進んでいる。計画策定にかかる時

露テクノロジー大手ズベル、スマートスピーカーを開発

●7,990ルーブル(約95ユーロ)で販売予定 ●傘下企業のズベル・デバイシーズが開発 ロシアの国営テクノロジー・金融大手ズベルは6日、自社開発のスマートスピーカー「ズベルボックス・タイム」を公開した。外観はアナログ時計

オルレンとシントスが合弁、小型原子炉の販売で

●GE日立のSMRなどを国内外で販売する計画 ●モジュール炉事業を通じて脱炭素化と国内経済成長に貢献 ポーランドの国営石油会社PKNオルレンは7日、小型・超小型モジュール炉(SMR/MMR)の商業化に向けて、国内化学企業

ロシアのエネルゴン、トルコでリチウムイオン電池を生産

●新型コロナ流行による輸送費の高騰を受けた措置 ●製品はトルコ近在の地域に出荷 ロシアの産業用電池メーカー、エネルゴン(Energon)はこのほど、トルコでリチウムイオン電池を生産する計画を明らかにした。投資額は非公表。

新たな成長モデルが求められる中東欧=WIIWレポート

●西欧へのキャッチアップ型の成功モデルは限界に ●イノベーションに基づく新しい経済モデルの創出が必要 製造業を中心に着実に成長してきた中東欧諸国が課題に直面している。最近では独フォルクスワーゲン(VW)グループがチェコ工

ポーランド医療ポータル大手、独同業を買収

●巨大市場であるドイツでの事業を強化する狙い ●利用者数は医療関係者200万人、患者数は10万人まで拡大 ポーランド初のユニコーン(評価額10億ドル超の未上場企業)で、医療サービスのポータルサイトを運営するドックプランナ

ヤンデックスのスパコン、世界性能ランキングで19位に

●「シェルヴォニェンキス」は演算速度が21.53ペタ ●同ランキングの1位は4期連続で日本の「富岳」 ロシアのIT大手ヤンデックスはこのほど、スーパーコンピューター(スパコン)の性能ランキング「トップ500」で自社のスパ

ロステック子会社、盗聴防止機能付スマホを販売

●公的機関用に国内開発のOSを搭載して供給 ●一般向けには「アンドロイド11」を搭載 ロシア国営テクノロジー企業ロステックの子会社であるスマートエコシステムが11月初め、盗聴防止機能付きスマートフォン「AYYA T1」の

カザフITセクター、政府支援で急成長

●ガブテックやスマートシティに関する分野が有望 ●公共サービスの90%以上がオンライン化されている カザフスタンのIT産業が急成長している。高い能力を持つITエンジニアを安価に雇用できるほか、政府がデジタル・ハブや経済特

シーメンスとロシア国鉄、高速鉄道開発で協力

●新車両はモスクワーサンクトペテルブルク間で利用される ●同区間では平均時速360キロメートルでの営業運転を行う 独電機大手シーメンスは11月21日、ロシア国鉄(RZD)と高速鉄道車両の共同開発に関する契約を結んだことを

ポーランド国産車シレーナ、EVで復活へ

●シレーナはかつての社会主義圏の自動車産業の象徴 ●ポーランドはEV普及に向けての課題多く ポーランドの自動車メーカーが国産電気自動車(EV)の生産に乗り出している。歴史的メーカーであるFSOシレーナ(FSO Syren

環境保全ソリューション開発 トルコ

植林にドローンを使う環境保全ソリューションを開発している。山火事や干ばつなどに見舞われた土地や地域に対し、上空からシードボール※を散布することで森林の再生を支援する。ドローンならではの遠隔操作により、アクセスが困難な場所

バス大手のソラリス、自社工場に充電パークを整備

●ポーランド初となる双方向充電システムも実用化 ●サプライヤー3社から4つの充電システムを調達 ポーランドのバス製造大手ソラリスは17日、ポズナニ近郊のボレホーヴォ工場内に充電パークを整備すると発表した。顧客のニーズに合

中東欧、EU向け半導体部品の供給基地となるか

●EUは「欧州半導体法」を来年施行し半導体不足に対処する方針 ●安定供給には域外企業による投資受入れも重要 世界的な半導体部品不足が、欧州の製造業を悩ませている。新型コロナ禍からの景気回復に伴う需要急増を受けたもので、自

モビリティ分野の技術開発、ロシア企業が活躍

●スマートドライビング社はコネクテッドバスのデータを収集 ●単一インフラによる大規模フリートの管理システムも実用化 デジタル技術をモビリティ分野に活用することに取り組むロシア企業が元気だ。規模の大小に関わらず、新しい移動

独コンチネンタル、ルーマニアCESの守備範囲を拡大

●同CESは今後、地域の自動車・非自動車分野の全てを手がける ●コンチネンタルは全5事業がルーマニアで活動中 自動車部品大手の独コンチネンタルは3日、ルーマニア子会社コンチネンタル・エンジアリング・サービシーズ(CES)

セルビアのLFP電池メーカー、EU系投資機関から資金調達

●LFP電池のギガファクトリーを建設し、将来的に年16GWhを生産 ●EITイノエナジーは持続可能なエネルギー開発支援を目的とする リン酸鉄リチウム(LFP)電池の開発を手がけるセルビアのイレヴネス(ElevenEs)は

パナソニックがチェコのテレビ生産を中止、来年3月末をめどに

●プルゼニ工場の昨年のテレビ出荷台数は最盛期のおよそ半分 ●新型コロナ流行により計画を前倒し、半導体不足も影響か パナソニックが来年3月末をめどに、チェコ・プルゼニ工場におけるテレビ生産を中止する。需要縮小を受けたものだ

チェコが充電ネットワークを整備、25年までに3,000カ所

●急速充電設備を中心とした充電網の早急な整備が必須とみる ●関係省庁と国営CEZ、シュコダ自が協力して推進 チェコ政府が2025年までに国内3,000カ所に電動車用の充電設備を設置することを計画している。自動車立国である

センサー製造のセンシリオン、ハンガリー新工場の運営好調

●デブレツェン工場の拡張は受注好調を受けた生産拡大措置 ●同拠点では自動車向けセンサーの開発チームも結成 スイスのセンサー部品大手センシリオンが今年夏にハンガリー東部のデブレツェン工場に新設した生産棟が順調に稼働している

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