欧州化学・薬品業界の動き

ノバルティス製品の特許認めず=印最高裁

スイスの製薬大手ノバルティスが開発した白血病治療薬「グリべック(一般名:イマチニブメシル酸塩)」の改良版の特許をめぐる係争でインドの最高裁判所は1日、同薬はインド国内で特許の保護対象にならないとの判断を示した。改良前の製 […]

仏サノフィ、ベトナムに第2工場建設

仏製薬大手サノフィ・アベンティスは3月29日、ベトナムで第2工場の建設に着工したと発表した。新工場の開設によって医薬品市場が急成長を続けるベトナムおよび東南アジア市場への供給拡大を図る。 \ 新工場はホーチミンに建設する

化粧品の動物実験禁止指令、11日に完全施行

化粧品開発の動物実験と、動物実験を利用して作られた製品の販売をEU全域で禁止するEU指令が11日付で完全施行された。これまで猶予されていた毒性テストの動物実験も同日から禁止される。 \ EUで動物愛護の観点から2003年

ミツバチ保護の農薬規制、合意に至らず

ミツバチ保護のための農薬規制をめぐり、加盟国の意見が分かれている。欧州委員会はネオニコチノイド系農薬3種の使用禁止を提案しているが、加盟国が15日に行った採決では過半数の支持を得ることができず、結論を持ち越した。加盟国が

三菱化学―欧州で樹脂コンパウンド事業買収―

三菱化学は2月27日、ベルギーのTessenderloグループから樹脂コンパウンド事業を買収する申し入れを決定したと発表した。欧州で機能性樹脂事業を強化する狙い。買収対象となる事業会社の従業員会との協議を経て株式売買契約

伊エニに制裁上乗せを通知、合成ゴムのカルテルで

欧州委員会は1日、伊石油大手エニと同社の化学子会社ベルサリスに対して、合成ゴムのカルテルでの制裁金を増額することを決め、両社に通知したことを明らかにした。 \ 欧州委は2006年1月、両社を含む欧米の石油、化学6社がタイ

米投資会社、アイルランド製薬最大手に買収提案

米投資会社ロイヤルティ・ファーマは2月25日、アイルランド製薬最大手のエランに買収を提案したことを明らかにした。買収額は約65億ドル。エラン側は買収提案を慎重に検討する方針を示している。 \ ロイヤルティ・ファーマは、既

シンジェンタ、使用禁止の見送り要求

欧州委員会がミツバチの大量死や大量失踪の主な原因とされるネオニコチノイド系農薬3種の使用禁止を提案している問題で、スイスの農薬大手シンジェンタは15日、同措置の根拠となった欧州食品安全機関(EFSA)の調査報告には「根本

特許薬失効、欧米メーカーで戦略に違い

主要な特許薬が相次いで失効を迎えるなか、製薬メーカーが生き残りに向けてさまざまな方策を打ち出している。米国のファイザーやアボット・ラボラトリーズは開発パイプラインの絞り込みや非中核事業の切り離しなど、組織・事業のスリム化

REACHの抜本見直しは「不要」、中小企業の登録料引き下げへ

欧州委員会は5日、EUの化学物質規制「REACH」が施行された2007年6月以降、欧州市場では化学品の使用に関して安全性が大幅に向上しており、当面は抜本的な規制の見直しは不要とする報告書をまとめた。ただ、報告書は中小企業

サノフィ・アベンティス(2012年10-12月期決算)

2012年10-12月期(第4四半期)決算の純利益は4億3,800万ユーロで、前年同期の15億ユーロから急減。特許が切れた主力薬「プラビックス」(抗血栓薬)などの販売がジェネリック薬に押されて減少したことや、1億ユーロを

バイエルのニキビ治療薬、仏で販売禁止に

仏医薬品安全庁(ANSM)は1月30日、独バイエルのニキビ治療薬「ダイアン35」の販売を3カ月間禁止すると発表した。同薬を服用した患者4人が副作用とみられる血栓症で死亡したためで、後発医薬品についても販売を禁じた。 \

J&Jとノバルティスに異議告知書、後発薬参入制限の疑いで

欧州委員会は1月31日、EU競争法違反の疑いで調査を進めている製薬大手の米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)とスイスのノバルティスに対して、異議告知書を送付した。両社が結託し、オランダの鎮痛薬市場で後発医

アストラゼネカ(2012年12月通期決算)

2012年12月通期決算の純利益は62億9,700万ドルで、前年同期から37%減少。統合失調症治療薬「セロクエル」など一部主力薬の特許切れで収益が落ち込んだ。売上高は15%減の279億7,300万ドル。 \

Novartis AG―12年の決算は減収増益―

スイスの製薬大手Novartis(バーゼル)が23日発表した2012年通期決算の売上高は566億7,300万ドルとなり、前年比で3%減少した。主力製品である高血圧治療薬「Diovan」の特許切れやコンシューマーヘルス部門

UPM-Kymmene Oyj―欧州生産能力58万トン削減―

フィンランドの製紙大手UPM(ヘルシンキ)は17日、欧州の製紙能力を58万トン削減すると発表した。電子メディア利用拡大のしわ寄せでプリントメディアの需要が減少しているところに、欧州経済の低迷が追い打ちをかけているため。同

ネオニコチノイド系農薬の禁止検討、ミツバチ保護で=欧州委

欧州で広く使用されているネオニコチノイド系農薬3種がミツバチに悪影響を与える可能性があるとの調査結果を欧州食品安全機関(EFSA)が公表したことを受け、欧州委員会は16日、これらの農薬の販売禁止も含めた対応を検討すること

クラリアント、化粧品原料メーカーを買収

特殊化学大手のクラリアント(スイス)は14日、フランスの化粧品原料メーカー、CRMインターナショナルを買収すると発表した。CRMはオリーブ油ベースの化粧品原料を製造しており、クラリアントは買収により天然原料事業を強化する

Clariant

スイスの大手特殊化学メーカーClariantは14日、フランスの化粧品原料メーカーCRM Internationalを買収すると発表した。CRMはオリーブ油ベースの化粧品原料を製造しており、Clariantは買収により天

サノフィ、制酸薬「ロレイズ」を取得

仏製薬大手サノフィ・アベンティスは7日、米ヘルスケア用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が保有する制酸薬のブランド「ロレイズ」を取得することで合意したと発表した。これにより米ヘルスケア部門の基盤を強

クラリアント、3部門を売却

スイス化学大手のクラリアントは12月27日、繊維用化学品、製紙用化学品、乳剤の3部門を米投資会社SKキャピタル・パートナーズに売却することで合意したと発表した。売却額は5億200万スイスフラン(約4億1,000万ユーロ)

欧州裁、化学3社への制裁を妥当と判断

欧州司法裁判所の一般裁判所はこのほど、欧州化学3社が炭化カルシウムなどの販売をめぐるカルテルでEUから科された制裁金が重すぎるとして訴えていた問題で、原告の主張を退け、制裁を妥当とする判決を下した。 \ 欧州委は2009

―北米の塗装用塗料事業を売却―

化学大手の蘭Akzo Nobel(アムステルダム)は14日、北米の塗装用塗料事業を米同業PPG Industriesに売却すると発表した。塗装用塗料事業は今後、主力の欧州市場と急速に拡大する新興市場に照準を合わせる方針。

―仏同業Vivalisと合併へ―

バイオ企業の墺Intercell(ウィーン)は16日、仏同業Vivalisとの合併計画を発表した。株主と規制当局の承認を経て新会社Valnevaを来年5月にも仏リオンに設立。ワクチンと抗体分野で欧州有数のバイオ企業を誕生

―独従業員4割削減へ―

英製薬大手AstraZenecaの独法人は4日、人員削減計画を発表した。製品特許の失効が相次ぎ売り上げが減少しているほか、医療制度改革の影響でドイツ事業が苦戦していることに対応。国内従業員(1,025人)の4割に当たる約

―薬局事業の新コンセプト発表―

医薬品流通大手の独Celesio(シュツットガルト)は6日、薬局事業の新しいコンセプトを発表した。欧州で展開する薬局ブランドを統一するほか、集客力の強化につながる新サービスを展開。また外部の薬局との提携にも取り組み、収益

アストラゼネカの敗訴確定、特許悪用の制裁めぐる問題で

欧州司法裁判所は6日、EUから競争法違反で制裁金支払いを命じられた英製薬大手アストラゼネカが、同措置を不当として提訴している問題で、同社の訴えを退ける判断を下した。これによってアストラゼネカの敗訴が確定し、5,250万ユ

米バクスター、透析機器のガンブロを買収

米医薬品・医療機器メーカーのバクスター・インターナショナルは4日、スウェーデン同業のガンブロを約40億米ドルで買収することで合意したと発表した。これにより人工透析事業を強化する。 \ ガンブロは透析機器の大手で、2011

心房細動患者向け脳卒中予防薬、欧州委が承認

米製薬大手ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)とファイザーは20日、両社が共同で開発した経口抗凝固剤「ELIQUIS」(一般名:アピキサバン)について、欧州委員会から心房細動患者における脳卒中および全身性塞栓症の予防

―Bayer のSchiff買収に横やり―

トイレタリー用品大手の英Reckitt Benckiserは15日、ビタミン、サプリメント(栄養補助食品)メーカーの米Schiff Nutrition Internationalに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発

P&GのテバOTC薬事業買収を承認

欧州委員会は12日、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が後発医薬品最大手テバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ(イスラエル)の一般用医薬品(OTC薬)事業を買収する計画を承認したと発表した。 \

ロイヤルDSM(2012年7-9月期決算)

2012年7-9月期(第3四半期)決算の純利益は前年同期比52%減の8,000万ユーロ。ポリマー部門がコスト上昇、需要低迷により不振だったことが響いた。売上高は7%減の23億ユーロ。 \

Lonza

スイスの特殊化学大手Lonzaは10月31日、今後2年間で従業員数を500人削減すると発表した。価格競争が厳しくなっていることなどに対応する狙い。主な削減対象となる拠点は製薬会社向けの原薬を製造する同国西南部のヴィスプ工

ロシュのC型肝炎治療薬、インドが特許取り消し

インドの知的財産審判部(IPAB)は2日、製薬大手ロシュのC型肝炎治療薬「ペガシス」について特許を取り消すとの決定を下した。製品が高額なうえ、既存薬に比べ薬効も高くないためとしている。同社は最高裁に上告して争うことができ

グラクソ・スミスクライン(2012年7-9月期決算)

2012年7-9月期(第3四半期)決算の純利益は11億2,000万ポンド(約14億ユーロ)で、前年同期から18.5%減少。景気低迷が続く欧州で値下げを迫られ、収益が悪化した。売上高は5%減の65億2,700万ポンド。 \

ロシュが副作用の報告義務違反か、欧州医薬品庁が調査開始

欧州医薬品庁(EMA)は22日、スイス製薬大手のロシュが同社の医薬品の副作用に関する報告を怠った疑惑が浮上している問題について、調査を開始すると発表した。調査で違反が確認されれば、同社は巨額の制裁を科されることになる。

アストラゼネカ(2012年7-9月期決算)

2012年7-9月期(第3四半期)決算の純利益は15億3,000万ドルで、前年同期から56%減少。統合失調症治療薬「セロクエル」など一部主力薬の特許切れで収益が落ち込んだ。売上高は19%減の66億8,000万ドル。 \

サノフィ・アベンティス(2012年7-9月期決算)

2012年7-9月期(第3四半期)決算の純利益は22億2,000万ユーロで、前年同期から7.4%減少。特許が切れた主力薬の販売がジェネリック薬に押されて減少したことが響いた。売上高は3.1%減の90億4,000万ユーロ。

―通期見通し下方修正―

オーストリアのバイオ企業Intercell(ウィーン)は15日、2012年通期の業績見通しを引き下げると発表した。唯一の製品である日本脳炎予防ワクチンの需要が伸び悩んでいるためで、増収幅を従来予測の「800~1,000万

アクゾノーベル(2012年7-9月期決算)

2012年7-9月期(第3四半期)決算の最終損益は23億7,000万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(1億6,700万ユーロ)から悪化。化粧塗料部門の減損損失が響いた。売上高は5.7%増の42億8,000万ユーロ。 \

Roche

スイスの製薬大手Rocheが16日発表した2012年7-9月期の売上高は112億7,000万スイスフランとなり、前年同期から15%増加した。がん治療薬の販売好調とスイスフラン安が大幅な増収の主因。為替要因を除いた実質の増

ワトソンのアクタビス買収を承認

欧州委員会は5日、後発医薬品大手の米ワトソンがスイス同業アクタビスを買収する計画を承認したと発表した。ワトソンは4月、アクタビスを42億5,000万ユーロで買収することで合意していた。 \ ワトソンはアクタビス買収により

―バイオ企業Devgenに友好的TOB―

スイスの大手農業科学メーカーSyngenta(バーゼル)は21日、ベルギーのバイオベンチャーDevgenに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。ライス事業を強化する狙い。同TOBはDevgenの経営陣と同株およ

口内洗浄剤は医薬品、認可が必要=ECJ判決

殺菌剤を配合した独John O. Butler社(現サンスター・ドイチュラント)の口内洗浄剤は医薬品に当たり当局の販売許可が必要だとして競合のChemische Fabrik Kreussler社が販売差し止めを求めてい

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