欧州化学・薬品業界の動き

ノバルティス、米バイオ医薬品企業を買収

スイス製薬大手のノバルティスは12日、米国のバイオ医薬品企業チヌーク・セラピューティクスを買収することで合意したと発表した。買収額は最大35億ドル。2023年末までの買収手続き完了を予定している。 チヌークは「IgA腎症

韓国サムヤン・バイオファーマ、ハンガリー工場が開所

●吸収性縫合糸を年間10万キロメートル生産する計画 ●欧州は世界の縫合糸需要の3割を生産している重要地域 韓国のサムヤン・バイオファーマのチョ・ヘリョン米国子会社社長は7日、ハンガリーのブダペスト郊外ゲデレーで13日に新

GSKの成人用RSウイルスワクチン、EUが認可

欧州委員会は6日、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)が開発したRSウイルス感染症のワクチン「Arexvy(アジュバント添加RSウイルスワクチン)」を60歳以上の人に使用することを承認したと発表した。EUで高年齢

「永遠の化学物質」規制案を機械業界が批判

永遠に残る化学物質と呼ばれるPFAS(ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)の利用を原則禁止の方向で欧州連合(EU)が検討していることを、ドイツの機械業界が批判している。規制案が無修正で施行されると

EUが医薬品規制を改正、新薬特許期間を短縮へ

欧州委員会は4月26日、EUの医薬品規制の改正案を発表した。新薬へのアクセス、価格をめぐる域内の格差を是正し、医薬品でも「EU単一市場」を実現するのが目的。安価な後発医薬品(ジェネリック薬)が早く域内に出回るようにするた

NEC―蘭独に新会社、創薬事業の成長に向け―

NECは3月31日、ヘルスケア・ライフサイエンス事業で欧州組織を再編したと発表した。創薬分野でグローバルな成長を図ることが狙いで、オランダのヒルバーサムに新会社NECバイオ(NB)を設立。ノルウェーのバイオテクノロジー子

ラトビアの製薬会社、今後5年で1億ユーロを投資

●製品数を増やすとともに、設備の刷新で生産能力を強化する ●オラインファームは欧州・アジア事業を大きく拡大する計画 ラトビアの製薬会社オラインファームは20日、総額1億ユーロの5カ年投資計画を発表した。開発を通じて製品の

スロベニアの後発薬大手レク、バイオシミラー開発に4億ドル

●4億ドルは同社にとり過去最大、同国経済にとっても最大規模 ●レクはノバルティスのジェネリック子会社サンドの傘下企業 スロベニアのジェネリック(後発医薬品)大手レク(Lek)は9日、同国東部レンダヴァにバイオシミラー(バ

水素関連特許、EUと日本が主導

●特許シェアはEU28%、日本24%。EU加盟国では独11%が最大 ●最終用途、電解セクターでも日本は首位 水素分野の特許出願を欧州連合(EU)と日本が主導していることが、欧州特許庁(EPO)と国際エネルギー機関(IEA

ポーランドの触媒スタートアップ、480万ドル調達

●同社はオレフィンメタセシス反応を促進する独自の触媒を開発 ●石油大手オルレンは石化事業に同社の技術を採用 触媒技術を開発するポーランドのアペイロン・シンセシス(Apeiron Synthesis)はこのほど、480万米

イネオス

化学大手の英イネオスは2日、米エネルギー大手センプラ・インフラストラクチャーとLNG(液化天然ガス)の長期調達契約を結んだと発表した。テキサス州ポート・アーサーLNGターミナルから年140万トンの供給を受ける。調達したL

サノフィ・GSK連合のワクチンが承認、追加接種用に

EUの欧州医薬品庁(EMA)は10日、仏製薬大手サノフィと英グラクソ・スミスクライン(GSK)が開発した新型コロナウイルスワクチンについて、認可を受けたワクチンを接種した人のブースター接種(追加接種)への使用を承認したと

製薬の西アルミラル、チェコ・スロバキア事業を強化

●乾せん治療の生物製剤「イルメトリ」を販売 ●同薬は炎症に関連するサイトカインを阻害する 皮膚病治療薬を専門に扱うスペインの製薬会社アルミラルは8日、プラハに子会社を新設すると発表した。チェコとスロバキアでの存在感を高め

EU当局、「BA.4」「BA.5」対応ワクチンも承認

EUの欧州医薬品庁(EMA)は12日、米ファイザー・独ビオンテック連合が開発した新型コロナウイルスのオミクロン株の派生型「BA.4」「BA.5」に対応するワクチンの承認を勧告した。12歳以上への追加接種(ブースター接種)

リンデ

アイルランドに本社を置く独米系工業ガス・プラント大手のリンデは8日、米ニューヨーク州ナイアガラフォールズ市に35メガワット級のプロトン交換膜(PEM)水電解槽を建設すると発表した。米国での液体水素生産能力を2倍以上に引き

オミクロン株対応ワクチン、EUが初承認

欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は1日、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した米モデルナ製、独ビオンテック・米ファイザー連合製のワクチンの承認を勧告した。今年の秋から冬にかけての流行に備え、12歳以上への追加

オミクロン株対応ワクチン、EUが初承認

EUの欧州医薬品庁(EMA)は1日、米モデルナ製、米ファイザー・独ビオンテック連合製の新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの承認を勧告した。今年の秋から冬にかけての流行に備え、12歳以上への追加接種(ブース

ラトビアのPET再生企業、チェコの繊維会社を買収

●PETバルティは欧州再生PET業界の主要メーカーに仲間入り ●シロンは今後ポリオレフィンベースの機能性コンパウンドに注力 ラトビアのポリエチレンテレフタラート(PET)再生会社であるPETバルティ(Baltija)は2

ノバルティス、後発医薬品部門サンドを分離

スイス製薬大手のノバルティスは25日、後発医薬品(ジェネリック薬)部門サンドを分離すると発表した。同社は不振が続くサンドについて、売却を含むあらゆる選択肢を検討してきたが、最終的に分離し、上場させるのが得策と判断した。

スペイン産コロナワクチン、EUが調達契約を締結

欧州委員会は2日、スペインの製薬会社イプラが開発中の新型コロナウイルスワクチンの調達契約を締結したと発表した。同ワクチンがEU当局の認可を得れば、EU14カ国と共同で最大2億5,000万回分を購入する。 イプラは動物用ワ

ノババックス製ワクチン、副反応に心筋炎・心膜炎=EU当局

EUの欧州医薬品庁(EMA)は3日、域内で認可されている米ノババックス製の新型コロナウイルスワクチンについて、副反応として新たに心筋炎、心膜炎が起きる可能性を製品情報に追加するよう勧告したと発表した。 2021年12月に

仏バルネバ製ワクチン、EUが調達を大幅削減

欧州委員会は20日、仏ワクチンメーカーのバルネバが開発した新型コロナウイルスワクチンの調達契約を見直したと発表した。当初はEUが2022年から23年にかけて最大6,000万回分を調達することになっていたが、ワクチン不足が

エアバス―空港向け水素インフラ開発でリンデと協業―

欧州航空機大手のエアバスは23日、アイルランドに本社を置く独米系の工業ガス大手リンデと空港向け水素インフラを共同開発することで基本合意したと発表した。エアバスは水素を燃料とする商用機を2035年までに投入することを計画し

欧州医薬品庁、仏バルネバ製ワクチンを承認

EUの欧州医薬品庁(EMA)は23日、仏ワクチンメーカーのバルネバが開発した新型コロナウイルスワクチンの域内での販売承認を勧告した。欧州委員会の承認を経て販売、使用が正式に認められる。 バルネバのワクチンはEUで主流とな

仏ワクチンメーカーのバルネバ、ファイザーが8%出資

米製薬大手ファイザーは20日、仏ワクチンメーカーのバルネバの株式8.1%を9,050万ユーロで取得することで合意したと発表した。バルネバは調達した資金をライム病ワクチンの開発に充てる。 1株当たりの買い取り価格は9.49

ファイザー、クロアチアにバイオ技術の新工場

●希少疾患の治療薬を生産し世界各地に輸出する ●工場設置にはスウェーデン同業が協力 米製薬大手ファイザーはこのほど、クロアチアでバイオテクノロジー関連工場の建設を開始した。投資額は1億ユーロ。希少疾患の治療薬を生産し世界

クラリアント、ルーマニアでバイオ燃料生産

●新工場は独自技術「サンリキッド」を導入した初の量産施設 ●麦わらなど最大25万トンから年5万トンのバイオ燃料を生産 スイスの特殊化学大手クラリアントは14日、ルーマニアに新設したセルロース系エタノール工場でバイオエタノ

GSKのMMR混合ワクチン、米当局が認可

英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は6日、同社のはしか、おたふく風邪、風疹(MMR)混合ワクチンの「プリオリックス」が米食品医薬品局(FDA)に承認されたと発表した。同ワクチンは欧州各国やカナダ、オーストラリア

GSKが米バイオ企業買収、ワクチン事業強化へ

英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は5月31日、米バイオ企業のアフィニバックスを買収すると発表した。ワクチン部門の強化が狙いで、買収額は最大33億ドルに上る。 アフィニバックスはワクチン開発に強みを持つ企業。複

GSK、抗がん剤の米シエラ・オンコロジーを買収

英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は13日、米同業シエラ・オンコロジーを買収することで合意したと発表した。抗がん剤部門の強化が狙い。買収額は19億ドルに上る。 1株当たりの買収額は55ドル。前営業日(12日)の

スペイン産コロナワクチン、EU当局が逐次審査開始

EUの欧州医薬品庁(EMA)は3月29日、スペインの製薬会社イプラが開発中の新型コロナウイルスワクチンの承認に向けた「逐次審査」を開始したと発表した。ブースター接種(追加接種)での使用を想定し、審査を進める。 イプラは動

ロシア・ウクライナ戦争で化学肥料の高騰に拍車

●ロシアは世界貿易の15%、カリ肥料に限ると17%を占める ●FAOは22/23農業年度の肥料参照価格が13%上昇すると予想 ロシアのウクライナ侵攻で、化学肥料の高騰に拍車がかかっている。ロシアが世界貿易の15%、カリ肥

ナノロボットで排水浄化、プラハの大学で開発

●感温性ポリマーと酸化鉄製のロボットは幅約200ナノメートル ●実験では100分の稼働でヒ素を平均65%除去 チェコのプラハ化学工科大学の研究チームが、産業排水を浄化するナノロボットを開発した。磁場を使って稼働させるため

モデルナ製ワクチン、EU当局 が6~11歳への接種も勧告

EUの欧州医薬品庁(EMA)は24日、米モデルナ製の新型コロナウイルス用ワクチンのEUでの接種について、6~11歳も対象とすることを承認するよう勧告した。これまでは12歳以上に限られていた。 EUが認可している新型コロナ

GSKの大衆薬部門、分離後の社名は「ハレオン」に

英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は22日、一般用医薬品(大衆薬)などを手がけるコンシューマー・ヘルスケア部門「GSKコンシューマー・ヘルスケア」の新名称を「ハレオン(Haleon)」にすると発表した。計画して

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