ドイツ電気電子産業界の動き

ノルディック―グリーン水素事業に参入―

陸上風力発電用のタービンを手がける独ノルディックは3月31日、グリーン水素分野の合弁会社2社を設立したと発表した。風力タービン市場は競争が厳しいことから、安定した経営を保てるようにするため、将来性の高い水素事業に参入する

シーメンス―製造業のCO2排出管理でNTT2社と協業―

電機大手の独シーメンスは4日、製造業の脱炭素化に向けNTTコミュニケーションズ、NTTデータの2社と協業すると発表した。シーメンスのビジネスプラットホーム「Xcelerator」とカーボンフットプリント(CFP)管理ソフ

レオニ―身売りへ、減資・増資などで経営再建―

経営危機に直面するケーブル大手の独レオニは3日、同社の再建案に過半数の債権者および大株主シュテファン・ピーラー氏が同意したと発表した。再建案は債務整理と減資・増資手続きを通して経営の立て直しを図るというもの。同社は再建案

インフィニオン

半導体大手の独インフィニオンは3日、「産業パワー・コントロール(IPC)」部門の名称を1日付で「グリーン産業パワー(GIP)」に改めたと発表した。主力製品であるパワー半導体がエネルギー効率の向上やグリーンエネルギー機器へ

シーメンス・エナジー―伊で交直変換所を受注―

エネルー設備大手の独シーメンス・エナジー(SE)は28日、イタリアの送電網事業者テルナがティレニア海に敷設予定の送電線「ティレニアン・リンク」向けに高圧直流送電(HVDC)インフラを共同受注したと発表した。交流と直流の変

消費者の9割が暖房使用を抑制

ドイツの消費者の90%が今冬に暖房の使用を抑制したことが、情報通信業界連盟(Bitkom)のアンケート調査で分かった。節約を行いやすくするために、暖房のエネルギー消費量をリアルタイムで表示するデジタルメーターを利用したい

スマホの故障、過半数が修理

スマートフォンないし携帯電話機が壊れた場合、修理するユーザーは全体の52%に上ることが、独情報通信業界連盟(Bitkom)の消費者アンケート調査で分かった。ベルンハルト・ローレーダー専務理事は「壊れたスマートフォンあるい

ビシェイ―独に半導体工場新設、補助金は申請せず―

米電子部品大手ビシェイ・インターテクノロジーは20日、ドイツ北部のイツェホーで半導体工場の鍬入れ式を行った。拡大し続ける顧客ニーズに対応する考えで、既存工場の隣接地に新工場を設置する。 3億2,500万ユーロを投じて工場

ディープドライブ―BMWとコンチネンタルが出資―

電動車用の次世代モーターを開発する独スタートアップ企業ディープドライブは21日、シリーズAの資金調達で1,500万ユーロを確保したと発表した。既存の株主のほか、自動車大手BMWと自動車部品大手コンチネンタルがベンチャーキ

ファルタ―経営再建策で融資行などと合意―

電池製造の独ファルタは24日、経営再建策に融資銀行と過半数株主が同意したと発表した。融資行の意思決定機関が承認すれば正式発効する。コスト削減と成長分野への投資を通して業績を改善する意向だ。 同社は充電可能なコイン型リチウ

パナソニック―HVAC欧州事業部を独に開設―

パナソニック空質空調社は14日、HVAC(暖房・換気・空調)欧州事業部を4月1日付で独ヴィ―スバーデンに開設すると発表した。ヒートポンプ式給湯暖房機(A2W)など急拡大する環境配慮の水循環型暖房空調市場に迅速かつ柔軟に対

ウイングコプター―燃料電池搭載機を共同開発―

配達ドローン開発・製造の独ウイングコプターは16日、独ZAL応用航空研究センターと共同で水素燃料電池を動力源とする電動垂直離着陸機(eVTOL)を開発すると発表した。リチウムイオン電池を用いたこれまでの機材よりも航続距離

インフィニオン

半導体大手の独インフィニオンは21日、これまで産業向け分野に限られていた台湾のデルタ電子との長期協業を自動車向け分野にも拡大すると発表した。急成長する電気自動車(BEV)向けに高電圧・低電圧ディスクリート半導体やパワーモ

エネルギー消費の20%超が再生エネに

ドイツの総エネルギー消費量に占める再生可能エネルギーの割合が2022年は20.4%となり、前年の19.2%から大きく拡大したことが、連邦環境庁(UBA)の15日付の発表で分かった。電力と暖房部門が全体をけん引。欧州連合(

電動車用充電ケーブル数が1年で35%増加

独エネルギー水道産業連合会(BDEW)は14日、国内の公共の電動車用充電ケーブル数(チャージングポイント)が1月1日時点で8万541本となり、前年同日から35%増加したと発表した。出力150キロワット(kW)以上の急速充

1月の独電機貿易、輸出が過去最高更新も貿易赤字に

独電気電子工業会(ZVEI)が16日に発表した同国の1月の電機輸出高は前年同月比17.8%増の205億ユーロとなり、1月の過去最高を更新した。インフレで額が膨らんだため、大幅増となった。 電機製品の輸入高は18.5%増え

独ファイラント、スロバキアのヒートポンプ新工場が稼働へ

●セニカ工場はヒートポンプ専門、年産能力は30万台 ●暖房メーカーはヒートポンプ事業を積極的に拡大 暖房機器大手の独ファイラントはこのほど、スロバキア西部のセニカに新設したヒートポンプのメガ工場が5月から操業を開始すると

シーメンス・エナジー―イラクで発電所メンテナンスを受注―

エネルギー設備大手の独シーメンス・エナジーがイラクの発電所のメンテンナンスなどを同国エネルギー省から受注した。アンナレーナ・ベアボック独外相の同国訪問に合わせて7日、契約の調印が行われた。受注額は明らかにされていない。

電機業界の新規受注、1月は2ケタ増に

独電気電子工業会(ZVEI)が9日発表した同国電機業界の1月の新規受注高は前年同月を10.3%上回った。国内が18.3%増えて全体をけん引。ユーロ圏(ドイツを除く)は5.8%増、ユーロ圏外は3.5%増だった。ZVEIのチ

5Gインフラから中国製品排除か、通信会社に除去命令の可能性

5G通信インフラで現在、使用している重要な構成機器の詳細情報を提出するようドイツ内務省が国内の移動通信サービス事業者に命じたことが7日、明らかになった。安全保障上のリスクなどを踏まえた措置。同省は特定のメーカーを対象とし

ファイラント―ヒートポンプ新工場が稼働へ―

暖房機器大手の独ファイラントは10日、スロバキア西部のセニカに新設したヒートポンプのメガ工場が5月から操業を開始すると発表した。同社は炭素中立実現に向けた欧州連合(EU)の取り組みなどを受けてヒートポンプ事業を強化中。新

フォルクスワーゲン―初の北米電池工場は加オンタリオ州に―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は13日、カナダ南東のオンタリオ州セントトーマスに車載電池セル工場を建設すると発表した。同社が欧州域外に設置する初のセル生産拠点となる。北米で生産するグループブランドの電気自動車(

シーメンス―米に鉄道車両工場を新設―

電機大手の独シーメンスは7日、米ノースカロライナ州レキシントンに鉄道車両工場を設置すると発表した。同国需要の拡大を受けた措置で、ローラント・ブッシュ最高経営責任者(CEO)は「米国は鉄道に投資し、わが社は米国に投資する」

インフィニオン―次世代半導体メーカーを買収―

半導体大手の独インフィニオンは2日、カナダ同業のGaNシステムズを買収することで合意したと発表した。パワー半導体市場での主導的な地位を一段と強化する狙い。買収金額は8億3,000万米ドルで、インフィニオンは手元資金で賄う

ソーラー発電設備、中国製が輸入額の9割

ドイツ連邦統計局は1日、ソーラー発電設備の輸入額が昨年は約36億ユーロに上ったことを明らかにした。その約87%に当たる31億ユーロ強を中国製が占めており、2位のオランダ製(1億4,300万ユーロで4%)を大きく引き離して

BMW―独南部に電池工場建設へ―

高級乗用車大手のBMWがドイツ南部に車載電池の組み立て工場を建設する。地元紙『パッサウアー・ノイエ・プレッセ』が報じ、同社が23日に追認した。 BMW最大の完成車工場があるディンゴルフングから40キロほど離れたイルバッハ

スマホ市場は今年も拡大、高い機種を長く使う傾向強まる

情報通信業界連盟(Bitkom)は2月21日、消費者アンケート調査を踏まえドイツのスマートフォン市場規模が今年は前年比1%増の386億ユーロとなり、前年に引き続き拡大するとの予測を発表した。分野別ではデータ・音声サービス

富士通―独サッカー場でAI活用の実証実験―

富士通は15日、独プロサッカーリーグのブンデスリーガに所属するアイントラハト・フランクフルトと、同チームのホームスタジアム「ドイチェ・バンク・パーク」で人工知能(AI)を活用した実証実験を行うと発表した。混雑状況の可視化

22年の暖房販売5%増加、ヒートポンプがけん引

ドイツ国内の暖房販売台数が昨年は前年比5%増の98万台となり3年連続で拡大したことが、独暖房産業全国連盟(BDH)の発表で分かった。環境に優しいヒートポンプが特に大きく増えて全体をけん引した。 ヒートポンプの販売台数は2

インテル―独工場への補助金、大幅増額を要求―

米半導体大手のインテルが、ドイツに工場を建設する計画に絡んで補助金の大幅引き上げを求めている。高インフレと市場環境の変化を受けて、エネルギー、物流、建設コストが大きく膨らむ見通しとなっているためで、広報担当者は公共放送M

ヒートポンプ販売台数、24年には2倍強の50万台に

独ヒートポンプ業界団体BWPはこのほど、2022年の国内ヒートポンプ販売台数(設置件数ベース)が23万6,000台となり、前年を53%上回ったと発表した。天然ガス価格の高騰や政府の助成策を背景に需要は急速に増えており、2

シーメンス―垂直離着陸インフラ開発で米社と協業―

電機大手の独シーメンスは1月26日、アーバン・エア・モビリティ(UAM)向けサービスを手がける米スカイウエイと垂直離着陸機用のインフラ開発で協業すると発表した。効率的でスケーラブルなインフラを実現する。 協業の中心となる

CATL―独車載電池セル工場が稼働―

中国の電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)は1月26日、ドイツ中部のアルンシュタット市で車載電池セル工場の開所式を行った。同社初の欧州生産拠点で、同地の自動車メーカーに供給する。現地需要は今後、大幅な拡大が見込まれる

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