欧州自動車部品工業界の動き

オートリブ、4-6月期は増収減益

スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブが7月22日発表した2022年4-6月期(第2四半期)決算は営業利益が1億2,400万ドルとなり、前年同期から25%減少した。ウクライナ戦争の影響による原材料費の高騰、中国の

ゲスタンプ、アルセロール・ミタルの低炭素鋼を試験利用

スペイン自動車部品大手のゲスタンプは7月21日、欧州鉄鋼大手のアルセロール・ミタルと協力し、二酸化炭素(CO2)の排出を抑えた低炭素鋼の試験利用に成功したと発表した。全社的な脱炭素化に向けた取り組みの一環。自動車部品に求

タタ製鉄、蘭当局と持続可能性の原則表明に署名

インド鉄鋼大手のタタ製鉄は7月18日、オランダ西部の北ホラント州政府、同国のインフラ・水管理省並びに経済・気候政策省との間で、持続可能性の原則表明に署名したと発表した。二酸化炭素(CO2)排出量を2030年までに年間50

蘭トムトムの最新ナビシステム、新型「アストラ」に搭載

オランダのデジタル地図サービス大手トムトムは4日、独オペルの新型「アストラ」が同社の最新のナビゲーションシステムを搭載すると発表した。トムトムが提供するサービスは、無線更新機能(SOTA)に対応した地図データ、音声制御が

ベルギーのユミコア、カナダに北米初の生産拠点

ベルギーの非鉄金属大手ユミコアは13日、カナダに電池材料工場を建設すると発表した。電気自動車(EV)用バッテリーの正極材(カソード)と、その前駆体(PCAM)を生産する計画。同社にとり北米初の生産拠点となり、世界的な電池

セルセントリック、カナダの新工場を開設

商用車大手の独ダイムラー・トラックとスウェーデンのボルボ・グループの合弁会社で燃料電池システムの開発・生産・販売を事業とするセルセントリックは6月29日、カナダのバーナビー(バンクーバー近郊)でカナダ子会社cellcen

仏ヴァレオ、VSeAの統合が完了

仏自動車部品大手のヴァレオは5日、独シーメンスとの合弁会社ヴァレオ・シーメンス・イーオートモーティブ(VSeA)の資本の50%を取得し、自社のパワートレインシステム事業部に統合したと発表した。これによりヴァレオは電動パワ

ユミコア、中国に燃料電池用触媒の大規模工場建設へ

ベルギーの非鉄金属大手ユミコアは7日、中国の江蘇省常熟市に燃料電池触媒の大規模工場を建設すると発表した。水素モビリティ市場の拡大を見越したグリーンフィールド投資で、同社が強みを持つプロトン交換膜燃料電池(PEMFC)用の

ガス管用タービン、カナダがロシアに返還へ

カナダ政府は対ロシア制裁の一環で現在、自国に留め置いているガス管「ノルドストリーム1(NS1)」用のタービンをロシアに引き渡す考えだ。複数の交渉関係者の情報としてロイター通信が7日、報じ、同国政府が追認した。NS1の天然

ノースボルト、11億ドルの転換社債発行へ

スウェーデンの新興電池企業ノースボルトは5日、11億ドルの転換社債を発行する契約に署名したと発表した。調達した資金は、急速に拡大する電池需要に対応するため、欧州における電池セルとカソード材の生産拡大に投入する。 今回の転

蘭ヒア、ISAの機能高度化によりメーカーのNCAP対応を支援

蘭デジタル地図大手のヒア・テクノロジーズは6月27日、欧州と豪州の自動車アセスメント(NCAP)における自動速度制御装置(ISA)の要件厳格化に対し、自動車メーカーがより高い安全評価を得られるよう位置情報サービスを提供し

タイヤ大手ミシュランとノキアンタイヤ、ロシアから撤退

●ノキアンは昨年の乗用車タイヤ生産の約8割をロシア工場に依存 ●ミシュランは事業を現地経営陣へ売却する方向 タイヤ大手の仏ミシュランとフィンランドのノキアンタイヤは6月28日、ロシアからの撤退を発表した。ロシア・ウクライ

出光興産、ユミコアと全固体電池向け高性能材料を共同開発

出光興産(東京都千代田区)は23日、ベルギーの非鉄金属大手ユミコアと全固体電池向けの高性能材料を共同開発すると発表した。正極材料と固体電解質を融合した新しい高性能材料の開発で協力する。 出光興産は、全固体リチウムイオン電

半導体のメレキシス、ブルガリア工場の拡張完了

●投資額7,500万ユーロ、工場棟のほかR&D棟も設置 ●建物総面積は22万5,000平方メートルへ3倍化 ベルギーの半導体大手メレキシスは14日、ブルガリアの首都ソフィアにある拠点の拡張が完了し、正式に開所したと発表し

英JLR、ナビシステムでwhat3wordsを利用可能に

英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は9日、英国の新興企業what3wordsの位置情報システムを顧客に提供すると発表した。自動車メーカーとして初めて、ソフトウエアの無線更新機能(SOTA)により、新車だけ

ヴァレオとシーメンス合弁のVSeA、受注好調

仏自動車部品大手のヴァレオは7日、独シーメンスとの合弁会社ヴァレオ・シーメンス・イーオートモーティブ(VSeA)が提供する高電圧電動化ソリューションや製品の2021年から22年にかけての受注額が、当初予定より7カ月早く目

シェフラー―燃料電池部品の合弁を仏に設立―

自動車部品大手の独シェフラーは7日、燃料電池システム大手の仏シンビオと合弁会社を設立することで合意したと発表した。燃料電池スタックの基幹部品バイポーラプレートを生産する。 独禁当局の承認を得て、折半出資の合弁会社をドイツ

シェフラーとシンビオ、燃料電池部品の合弁設立

独自動車部品大手のシェフラーは7日、フランスの自動車部品大手フォルシアとタイヤ大手ミシュランが設立した燃料電池事業の合弁会社シンビオと燃料電池の主要部品であるバイポーラプレート(BPP)を生産する合弁会社を設立すると発表

ルノー、モロッコから年5,000トンの硫酸コバルトを調達へ

仏自動車大手のルノーは1日、モロッコの鉱山・冶金企業マナジェムと、電気自動車(EV)のリチウムイオンバッテリーに使う硫酸コバルトの調達で覚書(MoU)を交わしたと発表した。マナジェムは2025年から7年間、年5,000ト

ミリ波センサのバヤ、1億800万ドルを調達

●同社のレーダー・オン・チップ(RoC)は自動車システムを刷新 ●すでに日本とベトナムの自動車メーカーと契約を締結 4Dイメージングレーダー技術を手がけるイスラエルのバヤ(Vayyar)・イメージングはこのほど、シリーズ

西ゲスタンプ、日本工場を拡張

スペイン自動車部品大手のゲスタンプは5月25日、三重県松阪市にある既存工場を拡張すると発表した。敷地内にホット・スタンピング部品の新しい生産棟(建屋面積:8,713.6平方メートル)を建設する。 今回の工場拡張は、日本の

ボルボ・カーズ、空気浄化システムの最新版を導入

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは18日、車内の空気の質向上に向け、空気浄化システム「アドバンスト・エアクリーナー」の最新モデルを導入していると発表した。同システムはアレルギーの原因となる花粉のほか、PM2.5(微

独ZF、グリーンスチールの長期調達契約を締結

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは18日、生産過程における二酸化炭素(CO2)の排出量が数ないグリーンスチール(低炭素鉄鋼)の長期調達契約をスウェーデンのスタートアップ企業H2 グリーンスチールと締結したと

伊ブレーキ大手ブレンボ、同社初のハッカソンを開催

伊ブレーキシステム大手のブレンボは16日、同社初のハッカソン(システム開発イベント)を開催すると発表した。従来のイノベーション活動とは異なるアプローチで斬新なアイデアを生み出し、事業に取り入れることが狙い。同社が定義する

ノキアンタイヤズ、長距離バス用タイヤの新製品を発売

フィンランドのタイヤ大手ノキアンタイヤズは19日、長距離バス用タイヤの新製品「ノキアン・ハッカトラック・コーチ」を6月から発売すると発表した。全天候型の同製品はすべての車軸に適したオールポジションタイヤで、主に幹線道路で

仏ルノー、EV事業などの分社化に向け調査を実施

仏自動車大手のルノーは12日、電気自動車(EV)など成長性の高い事業を独立させる計画について、実現に向けて広範囲な調査を実施していると発表した。同計画ではEV事業の分社化に加え、新たにハイブリッド(HV)技術に特化した事

FORVIA/Faurecia

フォルヴィアグループ傘下の仏自動車部品大手フォルシア は12日、仏電力大手のエンジーおよびEDPの2社と再生可能エネルギー電力の調達契約を締結したと発表した。気候中立(カーボンニュートラル)の実現に向けた取り組みの一環で

伊タイヤ大手ピレリ、欧州向け生産をロシアから国外に移管

●ルーマニアとトルコに移管し、原料も現地調達に切り替える ●ロシア向け投資は安全性確保に関わるものを除き中断 伊タイヤ大手ピレリは10日、欧州向け製品の生産をロシア国外に移管する計画を明らかにした。欧州連合(EU)が実施

仏フォルシア、内装品への再生プラ利用でヴェオリアと協力

フォルヴィアグループ傘下の仏自動車部品大手フォルシアは3日、自動車の内装部品への再生プラスチックの活用に向け、水・廃棄物処理大手の仏ヴェオリアと提携すると発表した。2025年までに原材料に占める再生プラの割合を平均30%

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