独自動車大手のダイムラーは18日、中国の大手商用車メーカー北汽福田汽車（Beiqi Foton Motor）と折半出資で設立した中・大型トラックの合弁会社が中国当局から事業免許を取得したと発表した。第3四半期から生産を開始する予定。
\合弁会社の社名は北京福田ダイムラー・オートモーティブ（BFDA）」で、北京市懐柔区に本社を置く。合弁会社は北汽福田汽車の既存工場と北京市懐柔区に建設中の第2工場を引き継ぎ、同社のトラックブランド「欧曼（Auman）」の中・大型トラックを生産・販売する。新工場が稼働すると合弁会社の生産能力は年16万台に拡大する。
\ダイムラーの発表によると、中国の中・大型トラック市場はここ5年で2倍に拡大し、年100万台を超える規模に成長した。
\ダイムラーは、欧州やラテンアメリカで販売するメルセデス・ベンツのトラックに搭載されているエンジン「OM 457」を新会社に投入し、欧州連合（EU）の排ガス基準「ユーロ5」に準拠したトラックの生産技術を供与する。また、自動車金融や情報技術（IT）、品質管理や開発も担当する。北汽福田汽車は中国の販売・サービス網を提供するほか、中国やアジア市場で培ったトラック事業のノウハウを持ち込む。
\独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、ダイムラーのアンドレアス・レンシュラー取締役（トラック・バス事業担当）は今回の合弁会社について、「中国市場のキープレーヤーになることができるとともに、魅力的な市場規模を持つセグメントに参入することができる」と述べ、今後の事業拡大に期待感を示している。
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