独自動車部品大手のマーレは6日、ロシアに交換部品の物流拠点を建設すると発表した。モスクワから南へ約70キロメートルに位置するカルーガ州のオブニンスクに1万平方メートルの発送センターを建設。ロシアとベラルーシに製品を発送する。
\同センターは2013年に着工し、2014年初めに営業を開始する予定。将来は同拠点に生産設備を導入することも計画している。
\同社によると、ロシアの自動車保有台数(乗用車および軽商用車)は約4,000万台。うち使用年数(車齢)が5~10年の車両は約800万台、10年を超える車両は約1,500万台という。保有台数は2017年までに5,100万台に増加する見通しであるほか、平均使用年数は下がり、マーレのような品質の高いブランド交換部品に対する需要が高まると予想している。
\マーレのアフターマーケット事業を統括するアルント・フランツ氏は発送センターの建設について、「当社はこれまでロシアとベラルーシの販売網を整備し、ロシアに物流拠点を設けることができるまでに事業を発展させてきた」とコメント。また、「現地物流拠点の開設によりロシアとベラルーシのあらゆる地域の顧客との距離が縮まることに加え、製品や配送サービスの拡充により、今後さらに市場シェアを大きく伸ばすことができると期待している」と述べ、今後の事業拡大に意欲を示した。
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