ドイツの自動認識及び.データ加工(AIDC)業界は、これまでのところ欧州債務危機の影響をほとんど受けていないようだ。自動認識・データ加工・モバイルデータ通信産業連合会(AIM-D)が会員企業を対象に実施した景況感アンケート調査によると、2012年1-6月期(上半期)の事業が「改善した」と回答した企業は33%、「変動なし」は49%に上り、「悪化した」の18%を大きく上回った。悪化した企業は前の期に比べて増加したものの、改善した企業も増えたことで相殺され、全体としては業績が安定している。
\1-6月期に増収を達成した企業は54%と過半数に達し、「大きく売上が伸びた」企業も20社に1社の割合であった。一方、減収となった企業は全体の16%にとどまった。
\投資についての質問では「投資を増やした」は40%、「変動なし」は53%であった。「投資を圧縮した」とする企業は7%に過ぎなかった。
\AIDC業界のうち自動認識ソリューション(バーコード、QRコード、RFID、センサー技術)を手がける企業を対象にした調査では、前年同期に比べ増収を達成した企業は42%、増減なしは49%だった。今後の事業見通しを尋ねたところ「改善すると思う」が42%、「変わらない」が51%となり、安定ないし成長を見込む企業が合わせて93%にも上っている。
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