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2012/9/21

一般・技術・その他 (旧)

ボルボ、自律走行車の開発に注力

この記事の要約

スウェーデンのボルボ・カー・コーポレーションは、運転手を必要としない自律走行車の開発プロジェクトに力を入れている。将来的にはこの分野でトップメーカーとなることを目指す。\ 自律走行車は、燃費向上や渋滞緩和、交通事故の減少 […]

スウェーデンのボルボ・カー・コーポレーションは、運転手を必要としない自律走行車の開発プロジェクトに力を入れている。将来的にはこの分野でトップメーカーとなることを目指す。

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自律走行車は、燃費向上や渋滞緩和、交通事故の減少などに貢献すると期待されている。ボルボでは渋滞時の低速追従システムの開発や、欧州の追従車群走行システムの開発・実験プロジェクト「SARTRE (Safe Road Trains for Environment)」への参加などを通して自律走行システムの開発に取り組んできた。追従車群走行(プラトゥーニング走行)は、先行車両に後続車両が追従する形で自動運転を行い、複数台の車両が一群となって走行するもの。後続車のドライバーは自動運転の間、本を読むなど自分の時間を楽しめる。

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このほか、運転手がいなくてもパーキングエリアで空いているスペースを探して自動的に駐車するシステムや、自然公園のような囲まれた一定の区域のなかを自律走行するシステムの開発も進めている。Rothoff製品属性担当マネージャーは、「自律走行は、ドライビングに全く新しい次元に導くものだ」とコメントしている。

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■ 「SARTRE」が終了、ボルボは実用化に期待

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英技術開発会社のリカルドやボルボ・カー・コーポレーションなどが参加する欧州の追従車群走行システムの開発・実験プロジェクト「SARTRE」がこのほど終了した。最後にスウェーデンのヘラレッドにあるボルボの走行試験場で大規模なイベントを開き、先行車両となるトラックとボルボ車3台による計4台による追従車群走行が行われた。

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ボルボのステファン・ジャコビー最高経営責任者(CEO)は、若い世代は運転免許の取得や車の購入よりも、携帯端末やインターネットを通して常に接続している状態を保つことへの関心が高いため、このような世代にとっては、運転中も携帯端末やインターネットを利用できる自動運転システムは魅力的な機能になる、との見解を示している。

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