仏タイヤ大手ミシュランはこのほど、石油・新エネルギー研究所(IFPEN)およびその子会社アクセンスとバイオ原料由来のブタジエンの製造プロセスに関する共同研究開発プロジェクト「バイオバタフライ」を開始したと発表した。
\バイオバタフライは、◇価格競争力のあるバイオブタジエンの生産◇生産工程全体における環境負荷の低減(特に二酸化炭素の削減)◇高性能合成ゴムの生産◇投資費用の削減◇フランス国内にバイオ原料由来の合成ゴム産業を確立するための準備――を目的として掲げる。同プロジェクトには8年間にわたって5,200万ユーロが投じられるほか、仏環境エネルギー管理庁(ADEME)から1,470万ユーロの補助金の交付を受ける。
\ブタジエンは石油化学原料ナフサの分解によりエチレンやプロピレンと同時に生じるC4留分から抽出する原料で、合成ゴムやABS樹脂の原料として使用される。タイヤ業界はブタジエンの世界需要の6割を占めている。
\IFPENは、石油精製・石油化学用のプロセス技術開発、触媒開発を行っており、子会社であるアクセンスはIFPENが開発したプロセス技術ライセンス及び触媒の販売を手がけている。
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