独自動車部品大手のコンティネンタルは19日、ドイツのハノーバー・シュテッケン地区に建設した再生タイヤ工場(コンチライフサイクル工場)を開設した。トラックやバスの中古タイヤを再生するための最新設備を整えており、年18万本を処理する能力を持つ。同プロジェクトはドイツ連邦環境省が支援している。
\輸送業者やバスの運営会社では、タイヤを調達する際、新品の価格だけでなく、長期的視野でのコスト負担を計算する傾向が強まっているという。コンティネンタルでは、再生タイヤの加工も踏まえたサービスパックを提供することで顧客と長期の取引関係を構築する戦略だ。
\中古タイヤの再生では、靴底を交換するように、土台となるタイヤに新たなトレッドゴムを貼り付ける。コンティネンタルは、再生タイヤの作業工程で出るパウダーを新品のタイヤの生産に再利用できる技術も開発したという。また、シュテッケン工場には再生タイヤに関する技術を習得するためのトレーニングセンター(コンチライフサイクルアカデミー)も併設した。
\コンティネンタルは、マレーシアのプタリン・ジャヤ、エクアドルのクエンカ、メキシコのモレリアにもライフサイクルセンターを持っており、シュテッケン工場の技術は国外のライフサイクルセンターの技術力向上にも役立てて行く方針を示している。
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