独構内運搬車大手のキオン・グループ(「リンデ」「スティル」「Baoli」ブランドなど)は2020年までにトヨタを抜いて世界最大手となることを目指している。ゴードン・リスケ最高経営責任者(CEO)が6日、中国の廈門市で明らかにした。キオン・グループには山東重工傘下の柴動力(ウェイチャイ・パワー)が30%を出資している。独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』などが報じた。
\同目標の達成には、売上高を年4~5%のペースで拡大する必要があるという。同社の2012年の売上高は約46億ユーロだった。
\今後の成長に向け、アジア事業を強化する方針であり、販売・サービスのネットワークを広げていく計画だ。昨年にはシンガポールに新たな事業ユニットとしてキオン南アジアを立ち上げた。「リンデ」「スティル」「Baoli」の3ブランドの製品をアフガニスタン、バングラデシュ、ブータン、ブルネイ、カンボジア、タイ、フィリピン、ベトナムなどで販売していく。
\中国市場の販売も好調で、2013年は1~9月までに前年同期比8%増の1万2,577台を販売した。1~9月の売上高は2億3,780万ユーロだった。キオン・グループは現在、中国に約3,200人の従業員を抱えている。このうち、生産に1,200人以上、販売・サービスに約1,500人が携わっている。中国市場ではフォークリフトなど構内運搬車市場で約7%のシェアを確保している。
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