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2013/12/13

企業情報 - 部品メーカー

独ボッシュ、惰性走行で燃費改善

この記事の要約

独自動車部品大手のボッシュはこのほど、アイドリングストップ機能と走行中にエンジンをオフにした状態で惰性走行する機能(coasting mode)を組み合わせた新システムを開発していると発表した。既存のセンサー情報をベース […]

独自動車部品大手のボッシュはこのほど、アイドリングストップ機能と走行中にエンジンをオフにした状態で惰性走行する機能(coasting mode)を組み合わせた新システムを開発していると発表した。既存のセンサー情報をベースにしたソフトウエアを改良したほか、通常のアイドリングストップ機能よりもエンジンを迅速に再稼働できるようにしたという。新システムの導入により燃費を最大10%改善できるとしている。

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アイドリングストップ機能では、信号などで車が停止するとエンジンが止まり、ドライバーがブレーキペダルから足を離すと直ぐに再発進できる。新たに加わった惰性走行モードでは、例えばゆるやかな坂道など、加速しなくても一定の速度を保てる走行環境でエンジンがオフになり、ドライバーがアクセルまたはブレーキペダルを踏むと再びエンジンがかかる仕組みとなっている。

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ボッシュが実施した試験によると、走行時間の約30%でエンジンを稼働させる必要がないことが分かったという。

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また、新システムを導入する際に追加する部品は比較的少なく、ガソリン車、ディーゼル車、天然ガス車などほぼすべての車両に採用できると説明している。

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独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、ボッシュは現在、複数の自動車メーカーと同システムの導入について協議しており、2年以内にも実用化される見通しであるという。

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