ドイツのミュンヘンとライプチヒを結ぶ高速道路A9号線にこのほど電気自動車用の急速充電スタンド8基が設置され、5月14日から利用できるようになった。これにより、両都市を結ぶ約430キロメートルの高速道路を電気自動車で移動できるようになった。
今回のプロジェクトは高級車大手BMW、電機大手シーメンス、電力大手E.ONによるもので、ドイツ連邦政府が支援する電気自動車(EV)の大型実証試験プロジェクト「Schaufenster Elektromobilitaet」の一環としてバイエル州とザクセン州が実施するプロジェクトの一部に位置づけられる。プロジェクトの実施期間が終わる2015年10月まで、充電スタンドの利用状況や支払方法の利便性などについて情報を収集し、分析する。
今回設置された急速充電スタンドはコンバインド・チャージング・システム(CCS)方式で、30分以内に充電を終えることができる。支払い方法は、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)を利用したシステムのほか、今夏にはローミングプラットフォーム「Hubject」の活用により1回の登録で異なる事業者が運営する充電インフラを利用できるサービスも導入する。