ベルギー化学大手ソルベイは4日、米石油化学大手シェブロン・フィリップス・ケミカル・カンパニー(CPCC)からライトンPPS(ポリフェニレン・サルファイド樹脂)事業を買収する契約を結んだと発表した。取引金額は2億2,000米ドルで、今年第4四半期中に買収手続きを完了する。
ソルベイはCPCCからテキサス州ボーガーにある二つのライトンPPS樹脂製造ユニットと、オクラホマ州バートルズビルにある研究開発施設を備えたパイロットプラント、ベルギーのカロにあるコンパウンディング工場を取得する。また、テキサス州ラポルトにあるCPCCのコンパウンディングユニットは当面の間、ソルベイ向け受託生産を行う。
ライトンPPSは車体の軽量化や燃費向上に貢献する金属部品の代替素材として、自動車業界で確固としたシェアを築いている。ソルベイ・スペシャルティポリマーズのドンフランチェスコ社長は、「ライトンPPSは我が社の特殊ポリマーの製品ポートフォリオに適合しており、ダイナミックで革新的なマーケットで活動する顧客にソリューションを提供する我が社の他の追随を許さない能力を一段と強化する」と語っている。