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2015/1/30

企業情報 - 自動車メーカー

ホンダ、「アコード」の欧州販売終了

この記事の要約

ホンダは中型セダン「アコード」の欧州販売を終了する。1月23日付けの『オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパ(ANE)』が報じた。欧州の中型セダン市場ではドイツの高級ブランドの人気が高く、アコードの販売は低迷していた。 […]

ホンダは中型セダン「アコード」の欧州販売を終了する。1月23日付けの『オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパ(ANE)』が報じた。欧州の中型セダン市場ではドイツの高級ブランドの人気が高く、アコードの販売は低迷していた。

ホンダの欧州法人、ホンダモーターヨーロッパのブラナン乗用車担当責任者はANE誌の取材に対し、在庫車両がなくなり次第アコードの販売を終了すると明らかにするとともに、「この(中型セダンの)セグメントに戻ることはない」と語った。欧州ではメルセデスベンツ「Cクラス」やBMW「3シリーズ」、アウディ「A4」といったドイツブランドのプレミアムモデルが高く、アコードだけでなくフォルクスワーゲン「パサート」やフォード「モンデオ」などの量販モデルも苦戦を強いられている。

アコードは1977年に欧州で発売され、1992年から英国のスウィンドン工場で生産を開始した。しかし、2000年に生産を英国から日本の工場に移管して以降、円高の進行により欧州メーカーの競合車種に対して価格競争力を失い、販売が低迷。昨年の販売台数は前年比19%減の3,453台に落ち込んだ。

欧州自動車工業会(ACEA)のまとめによると、ホンダの昨年の欧州販売台数は前年比5%減の13万3,268台。市場シェアは1%だった。今年は「HR-V」をはじめとする新型車の投入や「CR-V」のフェイスリフトなどによって欧州販売は回復すると見ている。

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