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2015/1/30

企業情報 - 部品メーカー

3M、ドイツのフッ素重合体工場が操業50周年

この記事の要約

米化学大手3Mのドイツ子会社ダイニオンではこのほど、フッ素重合体を生産するブルクキルヒェン工場が操業開始から50年を迎えた。同工場では現在、フルオロエラストマー、フッ素熱可塑性樹脂、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン) […]

米化学大手3Mのドイツ子会社ダイニオンではこのほど、フッ素重合体を生産するブルクキルヒェン工場が操業開始から50年を迎えた。同工場では現在、フルオロエラストマー、フッ素熱可塑性樹脂、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、プラスチック添加剤などを生産しており、これらの製品は自動車や航空機、産業設備、工具、建築物など幅広い分野で使用されている。また、同工場では近く、アップサイクリング工程と呼ばれるリサイクル技術のパイロットプラントが稼働する予定。

同工場は、独化学大手のヘキスト(当時)がPTFE製品の需要拡大を見込み建設したもので、1964/65年の年明けに操業を開始した。1996年に3Mとヘキストによる合弁事業としてダイニオンが設立され、その後、3Mがダイニオンを買収した。ブルクキルヒェン工場の従業員数は現在、約600人、売上高は2億5,000万ユーロ。生産量は年約1万7,000トンとなっている。

ダイニオンが開発したアップサイクリング工程と呼ばれるリサイクル技術は、産業廃棄物のフッ素化ポリマーから約90%のモノマーを抽出回収できるという。同技術のパイロットプラントは数カ月以内に操業を開始する予定。

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