印タタモーターズ傘下の英ジャガーランドローバー(JLR)は1月20日、車両の周囲を走行している自転車やオートバイとの事故を未然に防ぐ安全技術「バイクセンス(Bike Sense)」の開発を進めていることを明らかにした。
バイクセンスは、車載センサーが車両に接近するオートバイあるいは自転車を検知し、音や光、触覚を通じてドライバーの本能に直接訴える警告を発する。二輪車の接近を感知すると、自転車のベル音やオートバイのホーン音で知らせるほか、後方から二輪車が来ている場合はシートを使って肩に刺激を与える。また、自転車や歩行者が前を横切ろうとしているのに発進しようとすると、ペダルを振動させたり、重くしたりして警告したり、後方確認をせずにドアを開けようとすると、ドアハンドルのライトが点灯してアラーム音が鳴るとともにドアノブに振動を与える。
バイクセンスは自転車、オートバイ、歩行者が大勢いる混雑した都市部では最も身近な危険を優先的に判断するように設計されおり、頻繁にライトが光ったり警告音が鳴ったりしてドライバーの気が散ることがないように配慮されている。
JLRのリサーチ&テクノロジー・ディレクターを務めるエップル氏は、バイクセンスはドライバーの本能に訴えることで、「反応速度を高め、事故を回避する適切な行動を確実にすることによって事故のリスクを低減することができる」と語っている。