ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)が8日発表した2015年5月の国内新車(乗用車・小型商用車)販売は12万5,801台にとどまり、前年同月に比べ37.6%減少した。依然として低迷が続くものの、3月(42.5%減)、4月(41.5%減)に比べると落込み幅はやや縮小傾向にある。1~5月の累計は前年同期比37.7%減の64万1,933台だった。AEBは来月、6月の新車販売統計とともに今年通期の予想を発表する予定。
自動車製造業者委員会(AMC)のシュライバー会長は5月の新規登録台数について、「表面上は年初からの販売低迷に目に見える改善はないが、ルーブルの為替相場が若干安定したことにより銀行の金利や新車価格が徐々に下がり、一般的な国民の消費活動は再びやや活発になりつつある」と指摘し、「根本的な市場好転をもたらす要因はまだないが、数週間、数カ月後には前年比ベースの落込み幅を改善する兆候も出てくるだろう」との期待感を示した。