独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の商用車部門であるフォルクスワーゲン・ヌッツファールツォイゲ(VWN)では、産業のデジタル化を進める取り組み「インダストリー4.0」に対応した職業訓練を開始している。VWは連邦職業教育研究所(BIBB)と共同でカリキュラム内容の見直しや新しい職業訓練分野の可能性について検討を進めている。独業界紙『オートモビルボッヘ』(8日付、電子版)が報じた。
同紙によると、VWNの独ハノーバー工場ではすでに、オートメーション技術用電子工学とメカトロニクスの2分野で新しいカリキュラム内容を採用した。2016年には倉庫物流、購買分野でもスタートし、将来は11の職業分野すべてに「インダストリー4.0」関連の新しいカリキュラムを導入する計画という。
ハノーバー工場では具体的には新しい訓練内容として、コンディションモニタリング(設備の中央管理)、3D SPS シミュレーション、3Dデザインおよび3Dプリンタ、機械のプログラミング、RFID、3D環境センサ(SmartCam)に関するカリキュラムを導入した。VWNではこのほか、ゲームやクイズ形式の学習プログラムやオンラインの学習プログラムなども提供している。