仏ミシュランは15日、日本でのタイヤ生産から撤退すると発表した。唯一の生産拠点である太田工場（群馬県太田市）を7月いっぱいで閉鎖する。自動車市場の低迷でタイヤ販売が落ち込んでいることに加え、同工場の生産コストがグループの他工場と比べて高いことが理由としている。
\太田工場は2007年からスタッドレスタイヤなど高い技術が必要な国内向け製品の生産に特化し、人員削減を実施するなどコスト削減に取り組んできた。しかし、同工場の生産コストは、グループの68工場の平均の2倍近くに高止まりしている。
\太田工場の生産は、アジアや欧州、北米にある乗用車・トラックタイヤ工場に移管する。また、工場閉鎖後の従業員約380人の処遇については、研究開発やコールセンター部門への異動や、太田市以外の営業所拠点への異動を検討する。
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