欧州自動車産業情報、メーカーの動向、最新技術の情報を配信

2011/12/23

総合 – 自動車産業ニュース

ハネウェルなどの車エアコン用冷媒事業、欧州委が本格調査

この記事の要約

欧州連合(EU)の欧州委員会は16日、米テクノロジー企業ハネウェル・インターナショナルと米化学大手デュポンが共同で進めている自動車エアコン用次世代型冷媒事業について、EU競争法に基づく本格調査に着手したと発表した。EUの […]

欧州連合(EU)の欧州委員会は16日、米テクノロジー企業ハネウェル・インターナショナルと米化学大手デュポンが共同で進めている自動車エアコン用次世代型冷媒事業について、EU競争法に基づく本格調査に着手したと発表した。EUの環境基準に適合した新冷媒の開発・製造に関する両社の取り決めにより、競合企業が同分野から締め出されているとの苦情を受けたもの。欧州委はハネウェルの特許戦略も問題視しており、新冷媒の規格に関する特許権の行使状況についても調査を進める方針を示している。

\

問題となっているのは、EUの新規制導入でカーエアコンへの使用が禁止される代替フロン「HFC-134a(R134a)」に代わる冷媒として、ハネウェルとデュポンが共同開発した「HFO-1234yf」。1234yfは134aに比べて地球温暖化係数(GWP )が99%以上低減されており、EUの定める規制値を大幅に下回っている。両社は1234yfの共同開発契約に続き、世界的規模での製造や第3者への技術供与を含む広範な取り決めを結んでおり、欧州委の調査ではこうした両社の提携関係がライバルの市場参入を阻み、公正な競争を阻害しているかどうかが焦点となる。

\

一方、ハネウェルはライバルが1234yfに関連する特許を利用して生産活動を行うのを阻止するため、2007-09年に行われた1234yfの認可審査プロセスで、既に取得済みまたは申請中の技術特許に関する情報を意図的に開示しなかった疑いが持たれている。

\
一般・技術・その他 (旧)
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |