独自動車大手のダイムラーが超小型車ブランドのスマートから発売する電気自動車(EV)「スマート・フォーツー・エレクトリック・ドライブ」の出荷が計画より遅れるもようだ。同社は19日、主力市場のドイツでは予定通り2012年6月に出荷を開始するものの、一部の市場では出荷が3カ月遅れることを認めた。
\同社の広報担当者は出荷を先送りする理由について、リチウムイオン電池のセルを生産するリテックで製造設備の部品手配が遅れているためと説明、電池自体の問題ではないと強調している。リテックは独化学大手のエボニックとダイムラーによる合弁会社(出資比率:エボニック50.1%、ダイムラー49.9%)で、リテックが生産したセルをエボニックとダイムラーによる合弁会社であるドイッチェ・アキュモーティヴ(Deutsche Accumotive)(同:エボニック10%、ダイムラー90%)が電池に加工している。
\ダイムラーはフランスのハンバッハ工場でスマート・フォーツー・エレクトリック・ドライブを2012年に5ケタ(数万台)の規模で生産する方針を示している。
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