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2011/12/23

企業情報 - 自動車メーカー

スウェディッシュ・オートモビル、サーブの破産を申請

この記事の要約

経営危機に陥っていたスウェーデンの自動車メーカー、サーブを巡り、同社の親会社である蘭スウェディッシュ・オートモビル(旧スパイカー・カーズ)は19日、サーブの破産をスウェーデン西部のベーナシュボリ裁判所に申請したと発表した […]

経営危機に陥っていたスウェーデンの自動車メーカー、サーブを巡り、同社の親会社である蘭スウェディッシュ・オートモビル(旧スパイカー・カーズ)は19日、サーブの破産をスウェーデン西部のベーナシュボリ裁判所に申請したと発表した。中国企業への売却による再建策が、元親会社で現在も部品供給を受けている米ゼネラル・モーターズ(GM)の反対で暗礁に乗り上げたため。これにより、サーブは60年以上に渡る歴史に幕を下ろす可能性が濃厚になった。

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スウェディッシュ・オートモビルは、サーブを青年蓮花汽車集団と自動車販売大手、厖大汽貿集団の2社に売却することで基本合意していた。しかし、中国で上海汽車などと合弁事業を展開するGMが、自らの中国戦略に悪影響を及ぼすとして、サーブを中国系企業に売却することに反対したため、再建策は頓挫した。スウェディッシュ・オートモビルによると、ベーナシュボリ裁判所は近く破産申請を受理し、サーブの管財人を選任する見通しだ。

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1937年に飛行機メーカーとして出発したサーブは、1947年に乗用車市場に参入した。GM傘下だったサーブは2010年にスウェディッシュ・オートモビルに売却されたが、販売不振が続き経営が悪化。サプライヤーへの支払いが滞り、今年4月には部品供給がストップして生産停止に追い込まれるなど厳しい状況が続いていた。

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