独自動車大手のフォルクスワーゲンはこのほど、電気自動車（EV）「ゴルフ・ブルーeモーション」約80台を投入して今年6月から実施してきた実証試験の中間報告をまとめた。走行距離は延べ50万km以上に達したという。同プロジェクトには、個人、中小企業、大手企業、公的機関が参加し、べルリン、ハノーバー、ヴォルフスブルクで実施してきた。2012年初めにはオーストリア、ベルギー、フランス、米国でも同モデルを使った実証試験を予定している。
\VWの発表によると、個人の利用では、市内や近距離の移動に利用するセカンドカーとして評価する人が多く、法人では、都市部での移動に主に利用されている。社用車としてEVを導入する利点としては、企業イメージの向上やコスト削減などを挙げている。
\改善点としては、停止中に車の音がしないことに違和感があるとの指摘があったほか、歩行者が車に気付くよう時速30km以下では走行音を発する装置を導入することを希望する意見もあった。また、航続距離の詳細なデータの閲覧や省エネ効果のある運転アシストシステムを求める声もあった。
\海外での実証試験では、地形や気候が異なる環境で、ドライバーの感想や要望に違いがあるかなどを調査する。
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