米自動車大手のフォードは、英ケンブリッジ大学が開発した視聴覚障害体験用シミュレーションを計器盤などの開発に活用している。例えば、高齢者に多い緑内障などの見え方をエンジニアが同シミュレーションで実体験し、計器盤の表示の色やデザインを修正しているという。同社はこれまでにも身体障害の体験用スーツや特殊メガネを導入し、開発に活かしている。独技術情報サイト『ATZオンライン』などが報じた。
\特に高齢のドライバーでは緑内障や視界の一部が歪んだり見えなくなる黄班変性症などにかかる人の割合が高くなる。ケンブリッジ大学のシステムでは、疾患の種類や進行度などを選択することが可能で、これまでに携帯電話や大学の教材の開発で活用された実績があるという。
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