フィンランドのヘルシンキ・メトロポリア応用科学大学の学生が設計・製造したコンセプトカー。従来、樹脂製品を使用している部品をフィンランドの製紙・製材大手UPMが開発したバイオマテリアルに置き換えている。同コンセプトカーは3月4日、スイスのジュネーブモーターショーで披露された。
パッセンジャーキャビンの床材やセンターコンソール、ディスプレーパネルカバー、ドアパネルには、UPMが開発した熱と圧力で成形できる木材「UPM Grada」が使用されている。また、フロントマスクやサイドスカート、ダッシュボード、ドアパネル、内装用パネルには、繊維と樹脂の複合材料「UPM Formi」が使用されている。「UPM Formi」は、射出成形や押し出し成型、熱成形により加工できるという。
さらに、燃料には、木材をベースにしたバイオディーゼル燃料「dieselUPM BioVerno」を使用。同コンセプトカーは1.2リットルのディーゼルエンジンを搭載している。
また、天然素材を使用した部品の採用により、車両の重量を約150キログラム、軽量化することができたとしている。