2010/1/11

欧州ビジネスウオッチ

独コンティネンタル、11億ユーロの増資

この記事の要約

自動車部品大手の独コンティネンタルは6日の取締役会で、総額10億8,500万ユーロの増資を決議した。債権銀行団との合意に基づく措置で、同社は市場資金の調達により資金繰りを改善する意向だ。\ コンティネンタルは新株3,10 […]

自動車部品大手の独コンティネンタルは6日の取締役会で、総額10億8,500万ユーロの増資を決議した。債権銀行団との合意に基づく措置で、同社は市場資金の調達により資金繰りを改善する意向だ。

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コンティネンタルは新株3,100万株を1株当たり35ユーロで発行、シーメンスの自動車部品部門VDOの買収で悪化した財務を改善する。コンティネンタルは12月中旬、2010年8月に期限を迎える債務について、一部の返済を2年間延期することで債権銀行団と合意した際、今年第1四半期中に増資を実施し、10億ユーロ以上を調達することを約束していた。

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増資により親会社のベアリング大手シェフラーの出資比率は従来の90%弱から低下するものの、重要決議に必要な75%超は依然として保持するもようだ。シェフラーはコンティネンタルとの間で将来的に利益移転契約を結ぶ考えで、その実現に必要な出資比率(75%超)の維持を条件の増資を承認した経緯がある。

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