フランスが金融危機対策として創設した政府系ファンド「国家戦略投資基金（FSI）」は20日公表した初年度の事業報告書で、昨年1月からの1年間で国内企業に総額14億ユーロの投資を行ったことを明らかにした。
\FSIはサルコジ大統領の主唱により2008年末に設立された。金融危機で株価が急落した国内企業を外国企業による敵対的買収から守ることや、資金繰りが悪化している企業の支援が目的。戦略的産業が対象となる。初年度は8億ユーロで21企業の株式を直接買い取ったほか、他のファンドを通じて6億ユーロを投資した。投資対象には、米グーグルに対抗するため設立された動画共有サービス会社のデイリー・モーション、玩具メーカーのメカノなどが含まれている。
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